西君3 年の命日

3年まえのきょうは金曜日。2時ごろ防府市内を走っているとき「西君が川に落ちていた!」と家内から手短な電話を受けた。無事を祈りつつ農園に戻るとき救急車とすれ違った。
山大医学部救命救急室に着いたとき、西君のストレッチャーは横に置かれ、火傷や怪我人の手当てで緊迫していた。だめだと思った。
人が助かる農園をめざして、西君も当初から仲間になり、仕事の手を抜くことはなく冬も夏も働いてくれた。
あの事故から農園の将来は息子の正志が夢をもって考えればよいと、わたしの気持ちは正直一歩後退した。

墓に花を供え手をあわせて思う気持ちは「西君すまんかった」
あの日は小雪が舞う寒さだった。川の中は冷たかったろうと詫びた。