今夜は読書

読みたい本を手にしたとき、早く読みたいとワクワクする。そんな一冊を手に入れた。
作家(競馬予想家?)の高橋源一郎さんが、2ヶ月まえに「この一冊は面白い!」とラジオ番組で語った。
「みやざき中央新聞」水谷もりひと編集長。自らがジャーナリズムは「知」ではなく「情」を愛する媒体でよい。その信念で書いた社説の41編を一冊にまとめた「日本一心を揺るがす新聞の社説」

配達の途中に車を停めて帯と最初の一編を読んだ。
帯の書評に驚いた。イエローハット創業者で、わたしどもが掃除の神様と慕う鍵山秀三郎先生の推薦だった。
さらに驚いたのは、最初の一編は「心をこめていただきます・ごちそうさま」
内容は、以前に毎日新聞で読んで涙をながした記事を引用されていた。
食肉センター(屠殺)で働く坂本さん。ある日トラックで運ばれて来た牛に女の子が寄り添ってきた。牛ね名前は「みいちゃん」牛と別れがつらい。運転してきたじいちゃん「みいちゃんとこの子は一緒に育てました。だからこの牛は置いておくつもりでした。けれどみいちゃんを売らんと正月がきません。明日はよろしくお願いします」もうこの仕事はできん。やめようと明日は仕事を休むことにした。
坂本さんの「あすは休む」に子供が言った「お父さんしかできん仕事」と。
あくる日、坂本さんは「みいちゃんごめんよ。みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん。ごめんよ」
その瞬間、みいちゃんの目から大きな涙がこぼれ落ちた。

坂本さんは、この出来事を小学校に頼まれ「命をいただく」話をされた。

今夜は読書。