お客さまが増えてひとり祝杯


70歳は過ぎておられるご老人夫婦が月に何度かタマゴを軽四ワンボックスで買いにこられる。この車で横浜の孫の顔をみに年間に何度も往復される。前回は帰りに和歌山県に立ち寄り熊野古道を歩いてきたと言われて驚いた。
小郡のコンビニから金曜の配達ははじまる。オーナーのご注文である。わたしが車を停めた横に車高を低く改造した車が爆音をたてて停まった。勢いのよさそうな若者だったので、わたしは彼の後から店内にはいろうとタイミングをずらした。ところがその若者はタマゴを持ったわたしのために戸を開けてとめていた「どうも」と好意に頭をさげた。
防府市西の浦はマツダのおおきな工場がある。昔ながらの衣料店にタマゴを届けるにはいつも薬屋さんの前に停めなければならない。きょうも「おじゃましますね」とエンジンを切って声をかけたらおばあさんが「あんたいつも金曜に来るけどなに屋さんかね」と問われた「それなら次回からうちに買うから20個持っておいで」と商談成立。
酔ってタクシーを降りるとき「ご馳走さま!」と言ったことがあるが、ほんとうに居酒屋タクシーが東京にあることをニュースで知った。東京はええところです。