愛犬ハッピー

愛犬ハッピー(雑種メス)が農園に来て、先月末で7年。
その年の6月、豪雨で防府市(自衛隊北基地近く)の住宅地に隣接する深い草むらが、あふれた水で浸水。その草むらで子育てをしていた母犬が、まだ歩けない子犬をくわえて近くの家の軒下に運びはじめた。その数7頭。
その家は2頭の室内犬がいる愛犬家。子育てに軒下を提供された。痩せ細った母犬に餌も与えたが、子犬の授乳で母犬は肥れなかった。
8月に母犬捕獲作戦。物置小屋の戸を開けて、小屋の中までソーセージを並べて入るのを待ち、入った瞬間に戸を閉めた。
子犬は2ヶ月経ち、引き取り先は全頭見つかった。問題は母犬。
この地域はご高齢者が多く飼う人が見つからない。誰かに引き取ってもらうため、地域の人がお金を集めて避妊手術費用を捻出された。
手術時の各種検査でフィラリア感染(心臓に寄生虫)がわかった。そのペットクリニックに卵の配達をしていた縁で飼い主探しにわたしも奔走した。
けれども野犬でフィラリア感染の犬を飼う人は見つからなかった。成り行きで、11月末にわたしが引き受けた。地域の人が母犬の幸せを願い命名は「ハッピー」地域でお世話になったみなさんがお別れに集われた。
結納の品は、ハッピー愛用毛布・ドッグフード・家内にエプロン・わたしに新潟の酒。農園で気がついたのは、宇部市へ飼い犬登録費用(4千円)

フィラリアの寄生虫は5年が寿命らしい。毎年投薬をして発症しなかった。
来たとき7キロ。現在は16キロ。年齢不詳、わたしの愛犬。

美祢市の配達先にヤマト便トラックが勢いよく止まり。ドライバーが小走りで荷物。また小走りで車に戻りアクセルを踏んだ。お歳暮の時期。

お歳暮を 抱いて小走り ヤマト便

万歩計8000歩