自然の営みは厳しく


食物連鎖というのだろうか、強いものが弱いものを食べる。その頂点は人間であり、連鎖のどこかが崩れても全部が崩壊するのが自然の定めである。海の資源を保つには山を保たなければならないように。
数年前におおきなクマネズミを半日かけて飲み込んだアオダイショウを携帯電話のカメラで写したことがある。きのう厚狭を走っているときにシマヘビが長いものを咥えていたので車を停めてみたら、ヤマカガシの子供をしっかり咥えて地を這っていた。
今朝、小雨のなかで小鳥のヒナが地面に落ちてきた。ウグイス色の羽毛でまだクチバシが黄色だった。両手で拾いあげて思案した「病気が心配ではあるけれど保護するわけにはいかない」そう決めたので空に向かって投げた。わずかに飛んで鶏舎の屋根にとまった。飛べない鳥の命はすぐにカラスの足で押さえられた。このような自然の営みが連綿と続いて環境も維持されている。