セルモーター

朝6時。気温7度。晴れ。最高気温17度。農園も少しずつ秋色に変わってきた。

しばらくストレスになっていたカルディナのセルモーターを昨日、出張作業で交換してもらった。

車を止め、始動する際に「どうかお願い」と「祈る」作業が減り、サクッとかかるエンジンに仕事もはかどる。

出張作業をして下さったのは10年以上の付き合いになる地元の2つ上の先輩。

先輩の長男と、うちの長女が同級生で深いお付き合いをさせていただいている。私と家内の車のメンテナンス。農園と自宅の距離、普段の走行距離などを把握して下さり、適切なアドバイスと、何より安価でわがままな私の注文を聞いて下さるのが有り難い。

園内で365日使うカルディナは走行場所こそ限定だが、鶏舎ごとに始動するセルモーターに負担がかかる。

たぶん、10年以上前になると思うが先輩にお願いして付け替えてもらったリビルトセルモーター。

疲れ果てた部品を取り出し、束の間、昔ばなしに花が咲いた。

前回の取替えは見習いさんを連れて来られ、実習を兼ねての交換。その見習いさんは今年の夏。独立された。

今回の助手は、長女と同級生の息子さん。

昔から顔なじみの明るい男の子だが、さずがに受験生。いい加減な言葉は慎み、少しだけ15歳に言葉を投げた。

ボソボソと言葉を返す彼に15歳を感じた。

先輩がセルモーターを交換する姿を真剣に覗き込む彼に。

何かを手助けすることはできないが、まわり道しながらでも自分の道を見つけて欲しいと強く願った。

今日も一日ありがとうございます。

あだちまさし