明日は終日シトシト雨になりそう。
近隣の水田では田植え準備のトラクターが忙しく働いていた。今週末が田植えのピークになりそうだ。
農園でも明日に備えてIさんに給餌の指示をメモして渡す。
「明日の雨は9時からお昼までがピークになりそうです。鶏舎の餌を切らさないようお願いします」
あとは「自分で考えて」というような彼女任せの簡単な指示をして、終日、自分の作業をすすめた。
昨日、彼女はバナナを2房抱えて出勤。一房が10本ほどある重そうなバナナを大事そうに持ってきた。
毎年楽しみにしている地域の祭りがあったようで「バナナの叩き売り」で買ったそうだ。ひと房500円だったと教えてくれた。
同じ聴覚障害がある兄も楽しみにしている様子で、彼は神輿を担いで祭りを盛り上げるのが恒例行事。
バナナの叩き売りがどんなものか私は見たことがないが、これを家族4人で楽しんでいるに違いない。
そんな光景を想像しただけで、何か私まで面白く、愉快な気持ちになる。
今朝、ありがたくバナナを食べようとしたところ、下側が黒くなり傷みかけているのに気がついた。
祭りから自宅へ持ち帰り、それを翌日、バスに乗ってわざわざ持参してくれたので無理もない。おまけに昨日も一昨日も良い天気だった。
夕食後、ミキサーでバナナジュースにして家族て無駄なく美味しくいただいた。
彼女がみんなを想って買ってきたバナナは格別な味でありがたかった。
あだちまさし。