教育の原点はルールではなく


美祢の黄正吉さんから「聴いてみませんか」とCD5枚「しいのみ学園・しょう地三郎先生」97歳がラジオで3分語られた内容を収録している。配達中の車で聴いている。
きょうは先生が師範学校をおえて最初に教師として赴任されたのは、尾道市の山奥の小さな小学校だった。そのとき詠まれた「早びきをせし教え子は田にありて夕陽をあびて稲を刈りおり」この情景にわたしは感動した。嘘の理由で早退して稲刈りをすることは承知のうえでだまされる先生の心にである。
マスターズゴルフの河村久仁夫さんと立ち話「ワシの小学校(萩市三見の文教場)は、全校生徒10数名。本校まで行くときは山陰線のレールを歩けば近いので先生と歩いた。そのとき先生は事故がないよう全神経を集中して生徒を守っちょったで」と。たとえルール無視でも生徒を愛することができたよき時代である。