アサちゃん兄弟来園!


午後3時、わたしが3歳のころ自宅に子守りにきてくださったアサちゃん。ご兄弟のユキちゃんとタケちゃんが農園を訪れてくださった。母は真砂恵が連れてきてくれ2時間あまり、時計を55年ちかく巻戻して話題に花が咲いた。
おだやかなアサちゃんの語り口に気持ちが安らいだ。わたしを自宅に連れて帰り兄弟たちと遊ばせてくれた。兄弟がいないわたしには楽しいひとときであり、いろいろな場面を鮮明に覚えている。
当時、わたしの家(借家)は琴芝駅近くにあり、アサちゃんの子守りが終わって保育園(厚生館)にあずけられた。5時まで母は働き、下駄の急ぎ足でわたしを迎えにきても6時ごろになり、真っ暗な砂場でひとり母を待っているわたしを抱き上げて何度も泣いたと聞いた「おかあちゃんの5時は遅すぎる」とわたしも泣いたそうである。
アサちゃん兄弟にほんとうに親切にしていただき、母子家庭ではあったが母の愛情を受けて育ったことがよくわかった。