故郷は遠きにありて想うのか


サンパウロ掃除に学ぶ会で約2週間も現地二世や三世日系人にお世話になった。その誰もが訪日したことがない日本を愛しておられた。
わたしがこれまでにご縁をいただいた在日韓国・朝鮮の人たちも祖国を敬愛して誇りにおもっておられた。慶州ナザレ園のおばあちゃんは「死んだら魂は日本に帰る」と言われた。
わたしは日本の国に生きていることに特別の気持ちは正直なかった。しかし他国が悪くいうことはしかたがないが、日本人までその他国の論調に染まることに疑問を感じはじめた。320万人ともいわれる犠牲をはらい。戦勝国側が一方的に日本を裁いた裁判を、無差別に国民が殺され2発もの原爆に焼かれても受けきった。それでも許せないと唱える国民があるなかで思った。
議論はたくさんあってよい。あってならないのは無関心。