なんとか助けたい子猫


真っ暗な夜明け前、採卵をしていると入り口に黒いかたまりがある。そこから入ったのだから動物だと直感した。駆け寄ったらスッと暗闇に逃げた。その姿は猫だった。先日から捨て猫とおもわれる痩せた子猫を見ていた。そばまで来たには空腹や寒さという事情があるにちがいない。なんとか助けたいけれど、餌を無造作においておけばキツネなどが集まる。
火曜を走りおえて夕方もどり愛犬のはなちゃんがお迎えだった。抱いてやろうとした瞬間に犬は横に全力で走りだした。朝の子猫がいた。そこらじゅうを2匹は走りまわり猫は柿の巨木に懸けのぼった。下からしげしげと眺めると頭の小さい子猫で痩せていた。犬を抱いて後ろ向きに少し歩いたとき逃げる気配を感じた。夏ならバッタや昆虫にカエルを餌にできようけれども厳しい季節である。小野の猟師が頼まれて猫を捕獲するとき使うオリを持っている。それを借りてこようかと思案している。