いま責めるな


神戸避難所の初期のころおにぎりだけの食事だった。東大阪の知り合いが「なんでも協力する」と申し出てくれ夕食に千人数百名の弁当をお願いした。2日後「朝、数をそろえて弁当が出た」と連絡を受けた。今夜は弁当が届きますと放送された。しかし大渋滞で夕食時間がきても弁当はこない。ドライバーと連絡がとれない。8時過ぎにトラックが着いた。その間ひとりも苦情は言わなかった。
千葉県知事が電力会社を叱り。記者会見場で記者は不手際をあばく裁判官になる。そんな情景から人々は不満、不安を大声であげれば、人を責めたら問題解決するのかと錯覚する。たしかに不手際はあるが、これだけの災害に直面している現場はまさに命懸け。マスコミの罵声に気持ちをおられずに懸命にやっている。いま評論家はいらない。