清々しい涙で観ました


数年前ご結婚された広島のS・邦子さんから郵便が届いていた。お父様の喜寿(11月24日)にむけて3週間、仕事をなげだしてCD映像「S・哲司物語」を完成された。彼女は実は養女であり、それを思春期に他人の口から知ったという経緯がある。断片的にそれは聞いていた。農園にご両親と来てくださったことがあり、東城町で和牛の肥育に生きてこられたおおきな手と「早く帰らねば牛が心配」と言われた言葉を覚えている。農林大臣賞や数々の栄誉をいただかれたお父さん。喜寿に愛娘が贈った「和牛肥育に捧げた生涯」はどの賞よりもおおきな人生の宝物だったにちがいない。彼女が里帰し広島に帰るたびにルームミラーに映った手をふる両親の姿の場面では涙があふれた。こんな親孝行ができる孝行娘に育てあげたご両親のおおきな愛情と素直に育った彼女に感動した。