磯村先生を訪ねた


ずっと老犬の病に手をつくしてくれている防府市のクリニックにタマゴを配達。話をしたいので12時まえに時間調整して行った。早いうちに肝機能検査と病状の原因を見極める。薬の投与に耐えられる肝臓か、また腹水がたまるかを調べて治療にうつろう。わたしは痒みが治療できればじゅうぶんですとお願いした。
東岐波の磯村千代子先生のお宅に行った。お嬢様が若くして亡くなられるまえ、先生はダンスレッスン場を娘のためにつくられた。きょうはレッスン場で、地域の高齢者に俳句教室の先生だった。
16日は「宇部にっこり座(朗読劇)」20周年公演が、宇部ココランドで催され、三作品上演のひとつが「金山のカッパ」磯村先生の創作民話であるから「行こうや」と運転手に手を挙げた「ああ、行くようになっちょる」と短い返事で、ラメールで珈琲飲まんかねと誘われたが「母の見舞いに行く」ときょうはおことわりした「へて、足立くんは今ごろ何の勉強しよるそかね」と尋ねた。まじめに言わないことにして「芋・麦と米の焼酎を研究しています」と返事をしたら先生は「本気でやりんさい」と切り返された。
母は相変わらず愚痴などの話。これは歳や病が言わせていると聞き流す。別れ際に手を握ったら「ようきてくれた」と真顔だった。