昔話はながくなる


美祢線を眼下にみおろすお宅に、90歳のじいちゃんが息子夫婦と同居している。お宅までの急勾配にじいちゃんは手すりをつけている。昔は大工で、見下ろす大きな屋敷は全部ワシが建てた。徴兵検査まえに左の指をひとつ仕事でおとして戦争には行けなかった。長男はつまらんヤツでなかなか死なれない。晩秋の山々を眺めながら人生談議はおわらない。ついに腰あげて「続きは来週!」と握手でわかれた。話をきいてもらいじいちゃんは満面の笑み。この時間も大切な仕事。
1週間まえから愛犬が臭い。家内も感じていたらしい。今朝その原因がわかった。皮膚にカビが生えている。とくに耳の内側は指で落とすとボロボロ落ちた。免疫力がなくなるとどんどん重体になる。カビは外で念入りに除去した。ニキビのおおきなものが顔や腹にできてきた。きょう別府温泉明礬の湯の花が自宅に届く。明日は殺菌・殺虫の温泉に入れよう。しかし命はさきがみえている。