楽天的な生き方


まえの仕事で20年間、わたしの右腕となり活躍した高山清君。交通事故や取引先からの厳しいクレームなど、わたしならば耐えきれないと思っても平気だった。彼は「考えて、悩んでも解決しません。直面したとき最善を尽くします」楽天家の烙印をわたしは押した。中村天風先生を読むにつれて楽天家こそ人生の到達点のように思えてきた。
身体をつかさどる心(霊魂)はプラス思考で健康になり力がみなぎる。愚痴や不満を言う人がおれば励ますのはよいが同調はするな。高山君は金光教今市教会に養子に行き、いまは森山清になった。
今市は母の故郷出雲。この教会をひらかれた森山實先生を存じあげている。實師はご信者さんに難解な教義を説くのではなく、つねに「よいほうにとりませんか」と笑顔で諭された「…せんか」の言葉に師を身近に感じ、いまでもイライラのとき思い出す。ほのぼのと楽天的に生きていく道をさがそう。