ええ歳になっても


たいがいの嫌な気分は酒でとける。けれども些細なことではあるが晩の酒でとけない、腹に据えかねることで昨夜は布団の脇に焼酎をおいて呑んでも酔わない。客観的にわたしを見たら、なんと小さいことで腹をたてていると思え、長年生きしてきても心のコントロールひとつができない自分が情けない。震災で苦悩している東北の人たちからすれば笑われるだろうとわかったらとけた。
母の朝食(8時)に行った。昨夜から下痢で職員さんの手を煩わせたことでうつむいていた「今年中に死ぬような気がする」に「そうかね」と応じた。子供のようにパンにジャムをたっぷりつけてうまそうに食べた。この施設の最高年齢は98歳。食事のあとはどなたも薬をたくさん飲まれる。母は6種類。
夕方、天宿温泉で身体の疲れをとかした。けんしょう炎は楽になり雑巾が絞れ、片手鍋が持てるようになった。