山口市大内の宮島町は鰐石橋を境に昔は「大内」であった。石畳の道路沿いには散髪屋が二軒あり、米屋、酒屋、魚屋に鍛冶屋、饅頭屋と街の営みがあった。酒屋は８０年の歴史をとじた。やぶれ饅頭屋と鍛冶屋はいまでも細々と営んでいる。
先日お世話になった美祢のブティックは炭坑景気のときには食堂で、多い日には６００人もの労働者がお客であったと聞いて驚いた。農園地域の吉部も昔は宇部から飲みに来ていたというだけあり古い旅館跡もある。わたしが小学校に行く前にすごした琴芝通りは銭湯があり化粧品屋（リラ）、果物屋、植木屋（青木）、布団屋（大道）にパチンコ屋、立ち飲みできる酒屋（末広）、スズランタクシーが繁盛していた。街の活性化とか旗をあげて必死でやっても増える街の空洞化に田畑の荒廃。この国の舵取りはこれでよかったのかと思う。
老犬がわたしの枕を半分とっておおイビキをはじめた。ぼつぼつ寝て８時間睡眠で水曜も頑張ろう。明日は加奈ちゃんが夕方来てくれる。