別れる力


「永遠の0」が残り100ページあたりで読むスピードが落ちている。本によると遺書を遺して散った特攻隊員。その遺書は本心ではないというストーリーになってきたから。靖国神社や知覧で拝見するそれがである。わたしは、人間が命の終わりを前にして、果たして心を偽る芸当をなんのためにやる必要があるのか。そのあたりを考えながら今夜もページをめくろう。
伊集院静「大人の流儀 別れる力」を注文した。前の会社を辞めるときは会社をはじめるとき以上に悩み苦しんだように覚えている。数年さきには農園の仕事も完全にやめたほうが引き継ぐ者の本気が出る。そういう仕事との別れと、これからむかえる人との別れを考えながら読みたいと思っている。別れには心の力が要る。
午後から草刈りでしっかり汗をかいた。