雨の火曜日

外見で好き嫌いを決める悪い癖がある。伊集院静は、そんな理由で避けてきた。
帯引用「別れは終わりではなく、始まりである」二十歳の時、十六歳の弟を喪くした。三十五歳の時、愛する妻を喪くした。
理不尽な別れに神を呪ったこともある。酒に溺れ、無気力な日々を過ごした。
だが、いまならわかる。出逢えば別れは必ずやってくる。
それでも出逢ったことが生きてきた証しであるならば別れることも生きた証しなのだろう、と。
新刊「別れる力」を手にいれた。
毎日、夕方スーパーに買い物に行く。豚スペアリブが賞味期限ちかくで半額だったら買う。太郎は歯肉炎が悪化して、牛乳で柔らかくしたパンしか食べられない。健太とハッピーに煮込んで朝ひとつ食べさせる。骨を食べる時間が歯の掃除。きょうは定価600円の半額がありカゴに入れた。