今富ダムはええですよ

朝6時。気温23度。晴れ。月曜日の鶏出荷から慌しかった一週間。気持ちを仕切りなおして6時半ごろから採卵を始める。

7時半、Fさんと採卵を交代。産卵時間が遅くなり、ここから採卵が忙しくなる。私は一つ一つのタマゴを検査しながらのパック詰め。Fさんが私の仕事が切れないようコマ目に作業場にタマゴを運搬してくれる。

鶏舎では「まぁまぁ待て待て」と、暑さで消耗した体力を振り絞って鶏が産卵中。Fさんが作業場に下ろすタマゴは産みたてホヤホヤ。まだ鶏の体温が残っているタマゴを私は検査、パック詰めしていく。

9時すぎIさん出勤。昨日は雨で給餌なし。彼女なりの気合を入れた表情で「おはよう」の目配せをして仕事を始めた。

作業場で仕事をする私の背中からは、たくさんの蝉の鳴き声。目の前、左側の土間では寝不足の番犬が朝寝をしながら、時々寝言。Iさんが二日分の餌を配餌車入れる音。Fさんが園内作業車を発進させるエンジン音。3人黙々と仕事。

作業場にタマゴを下ろしに戻るFさんが番犬にむけ「お前が一番ええのぉ」と話かけるが、耳を少し動かすだけで愛想なし。

11時前に数件の配達にでる。小野湖を見下ろす高台にある「サルワーレさま」に配達。お昼前なのに駐車場は一杯。キッチンでは予想外の団体客に大忙し。客席はほぼ満席。ご自慢の薪釜の中には前菜のウインナーが所狭しと並んでいる。この時間からビールを飲みながらピザを食べたら最高だろうなぁとゴックンする。

農園へ戻る途中、今富ダムの放水口そばの駐車場で弁当を食べ、クーラーを効かせた車の荷台で20分ほど昼寝して農園へ戻る。

午前中の続きの作業をしながら、午後からIさんが鶏舎から運んでくるタマゴを仕分けパック詰め。

14時ごろ、FさんとIさんが農園を後にするころ、蝉の鳴き声に混ざり涼しげな虫の鳴き声も聞こえる。彼らを見送ったあと、もう、ひと頑張りして作業場の仕事を済ませ、鶏舎採卵室へ最後の採卵。

16時ごろ農園を出て、船木から文京台に入り、宇部中央を経由配達しながらの帰宅。ご集金に伺った「エールラポールさま」の店内で、以前、楠中学校で共同購入されていた職員さんとバッタリ。お互いの子供の年が近く、サッカーで顔見知りだったこともあり、久しぶりに近況を交換した。

月曜日から気忙しい日が続いていたが、鶏の出荷前と出荷後の生産と歩留まりが、だいたい想像の範囲内で推移したことを、しっかり把握できた一日。

今日も一日、感謝でいっぱいでした。ありがとうございます。

あだちまさし