テン・キツネ・ウサギ・タヌキ・イノシシ・カメにヘビ。たくさんの命が田舎の道路で絶命する。猟師は駆除の名目で、自分で駆除したわけではないけれど発見したら金になる。イノシシの尾を切り取れば３８００円。タヌキの両耳を切り取れば１０００円というぐあいに駆除奨励金が出るらしい。現地で見たことはないけれど、ヨーロッパでは地域に生息する動物たちと共存するさまざまな工夫がされたおり、たとえば道路を作ればカメの通り道もつくるということである。駆除という人だけの都合で環境が維持できるのかは、わたしにはわからないけれど、両耳で１０００円のタヌキの被害にあったことは一度もない。小太りで走りまわる姿はかわいいと思っている。人間だけに都合のよい自然は自然とはいえない。トカゲの尻尾でお金をくれたらええのになぁ。