日別アーカイブ: 2013年9月11日

いま、在日として

朝鮮学校にNHKカメラが入り「いま、在日として」を番組にした。
知らないということは想像になり誤解になると見終わって感じた。大阪東成区、中大阪朝鮮初級学校には、祖国の指導者の写真はなく、反日教育や思想的な教育もなく、母国語が使われている以外は日本の学校との違いはないように見えた。日本で在日として生きるには祖国に誇りをもたなければならないと教師が語った。
それはわれわれも会津や長州、薩摩というように自分のルーツに誇りをを持つようなものであろうと解釈した。
サンパウロの掃除に参加したとき、日系三世や四世の人たちから歓待された。日本人としての誇りをブラジルでしっかり抱いておられた。わたしより日本人と思った。
在特会なる団体が差別的なデモをする。北朝鮮がミサイルを発射すれば通学が危険になる。小学生の男子が「ボクは日本人より人間としてランクが低いのかな」とつぶやいた。わたしは、日本人の大人として、子供にこんな言葉を使わせたことにほんとうに申し訳なく思った。
その子たちに朝鮮人として誇りを持たす教育のひとつに、ベルリン五輪マラソン優勝のソン・ギジョンの生き方が教師から語られた。ここで「じぇじぇじぇ!」ソン・ギジョンは美祢の黄一族の身内である。すぐに正吉さんに電話で朝鮮学校でソン・ギジョンが語られていると伝えたら、たいそう喜ばれた。番組はNHKオンデマンド配信されているかもしれない。
私が母子家庭だったことは運命。在日の人も運命。運命は変えられない。だから強く生きていける。