日別アーカイブ: 2013年11月9日

心爽やかな出来事

萩の宿「常茂恵」に定刻7時に着いた。納品が終わり車に戻ったら、後ろから若い料理人が小走りでかけよった。先週の土曜日、わたしの車が出たあとこの場所に500円硬貨が落ちていた。彼は硬貨を握っていた。
これは襟を正して若者に頭を下げる場面だと直感した「わたしのお金ではありませが、ご親切にありがとうございました」と頭を下げた。とにかく気持ちがとても爽やかになり、夕方のいまものこっている。女将に短く嬉しかった気持ちをメールしておいた。
次の大谷山荘も定刻8時着。納品を済ませ車に乗ろうとしたらまたお声かけ「タマゴ屋さんじゃの」山荘で働くご年配の男性。わたしがタマゴを運ぶ姿をたまに見て知っておられた。
自分はかなり広い田んぼがある。今年の米を収穫したあと30キロ袋で5袋小米(商品価値がない)でた。あんたの鶏に食べさせてくれんかの。
飼料は鶏に最適な栄養になるよう農園設計のブレンドである。他のものは混ぜたくない。
しかし、小米の処分でわたしの顔が浮かんだと言われては断れない。1度に150キロは運べないから数回にわけていただく打ち合わせをした。小米が役にたって嬉しいと満面の笑みをうかべられた。

神仏というけれど、それは身近な、日常の出来事のなかから感じとれるような気がする。