朝6時。気温9度。晴れ。最高気温14度。穏やかな日差しが注ぐが、さすがは12月。ちょっと油断するとスゥースゥーする感じ。
太陽が沈んでいくのが早いので15時ごろ配達へ出かける時、少し心もスゥースゥーする。
今日から12月。いつもどおり発注しておいた梱包資材が届く。荷物が多いこの時期、僻地で配達時間が遅れがちな農園だが、今日は通常より20分遅れ。
月末月初め、毎月、荷物が集中する。さらにお歳暮が重なる12月の運送会社は戦々恐々。昔から現場やドライバーの心痛は存知あげている。
毎月、梱包資材の受け取りはIさんの担当。昨日、ノートに入荷があることは伝えていた。
正午すぎ、午前中の仕事を終えた彼女が弁当箱のフタを開け、箸を握ったところで、橋を渡ってくるトラックの音が聞こえる。
心苦しかったが「すまん。トラック来た」とゼスチャーで教え、受け取りをお願いする。
私も仕掛かりの作業をかかえていたので、手を動かしながら、彼女が荷物を受け取り、コンテナ倉庫に必死に運ぶ姿に胸が痛んだ。
ドライバーの忙しそうな雰囲気も彼女なりに感じ、私の作業も長い付き合いで理解してくれている。
耳から入る情報がない彼女が、それ以外の五感や体力を使って仕事を覚え、自分なりに幅を広げていく姿には学ぶところが多い。
今日のノートには「もう少しゆっくり運んで良いですよ」とは書いたが、
日々、自分のできる仕事を精一杯してくれる彼女に対し、本当の「ゆとり」は私がつくり出さなくてはいけない責任と反省する。
今日も一日ありがとうございます。
あだちまさし。