日別アーカイブ: 2013年12月29日

母の苦労がわかる

母の部屋で朝食を済ませて戻るまで「大地の子」を読んでいた。
職員が車椅子を押して部屋に戻り、あとはわたしに任された。両手についたジャムを洗わせベッドに抱えて座らせた「なんの本かね」と聞くから答えると「山崎豊子は立派な人。満州から引き揚げた人は誰も苦労された。大地の子は新聞の連載で読んだ」とつぶやいた。
元旦朝食のリクエストは赤飯・きな粉餅・黒豆・雑煮だった。吉部八幡宮に初詣のあとお札も添えてリクエストにこたえよう。
「いま雪が降りよる」と言うと、しばらくして「覚えちょるかね。冬の夕方わたしと風呂屋に行き、帰りは洗った髪にツララが下がったいね」5時に仕事を終えて家にもどり、片道30分の風呂屋に通った。ツララやタオルが凍ったことより帰ってから夕飯の支度がはじまるから、寒いより空腹をよく覚えている「風呂が家にあったらえかったね」とつぶやく。母は1日労働をし風呂屋から戻って食事や家事をおそくまでしていた。
あらためて母のご苦労に頭がさがる思いになった。

わたしの人生におおきな影響をあたえてくれた恩人のひとり。広島の井辻栄輔さんから年末恒例のハガキが届いた。
Google「広島のキムタク」で検索すれば井辻さんが一番上で出てくるとコメントがあった。
もうぼつぼつ70歳も近いのに目標は「ギャルとグルメ」それと亡き妻の供養。巨体と笑顔と禿げ頭は健在らしい。
遊びも学びも達人。いつか遊びに行かなくては。