日別アーカイブ: 2015年7月18日

携帯電話いつも要るか

6時半、萩市に向けて農園を出てからしばらくして携帯電話を部屋で充電のまま置き忘れたことに気がついた。農園にもどるまでの約半日、電話がない解放感があった。
いろいろ農園の実務は正志がしているので、日常の打ち合わせ電話はほとんど着信しない。親しいお客さまや仲間からのメールが多い。半日ぐらい返信しなくても大丈夫。それより農園HPに表示しているわたしの携帯電話番号に「お取引願えませんか」の営業電話が頻繁に着信する。
ある大阪の老舗和菓子店の経営者が農園をはじめた頃にたずねて来られた。よいタマゴをさがして九州各地を訪れたようだった。
農園で一泊され「取り引きをお願いします」と言われて嬉しく思った。すぐにご要望の数が整うだけの若鶏を入れますから、タマゴをうみはじめるまで数ヶ月お待ちくださいと別れた。そして、いよいよ出荷できる体制になり「お待たせしました」と電話をしたら「おたくより安くてよい生産者がありました」と理不尽なキャンセルを告げられた。
農園では必要以上のタマゴを、必要以上の餌代を払うわけにはいかないから、しかたなく鶏の数(命)で調整した。
営業電話をかけてくる担当は、一度も農園の現場を見たこともなく「立派なタマゴですから都内のレストランや有名洋菓子店にご紹介できます」とマニュアルどおりの口調。
わたしは、大儲けも大損もしたくはない。煩わしい電話から解放された。戻ってみたら火曜日の追加注文メールが一件着信だった。
雨のあと日射しがもどり雑草の勢いがすごい。明朝は早起きして草刈りをやらなければ。健太の具合は悪く、後ろ足一本が不自由になった。少量は食べるが暑さに向かい心配はつのる。