日別アーカイブ: 2015年7月28日

健太が消えた

夜の暗闇で命のおわりを待つ健太がふびんで眠れない夜になった。健太の番犬任務に就いたハッピーが激しく吠えたのは8時過ぎ。車のライトを点けて健太まで走った。まだ呼吸はあったが痛みに苦しんでいる。地を這う虫が目や口、鼻に入らないよう木材を枕に頭を高くした。健太がわたしを見つめた。
断片的な浅い睡眠は、ハッピーが吠えたら飛び出す(金属バットを持って)緊張感と健太のまなざし。安楽死ができなくてよかったのか。わたしには、よかった。

薄暗い5時に健太。木材を枕に冷たくなっていた。たくさん涙がこぼれた。用意していた布に包んだ。
早く埋葬してやりたい気持ちで、朝食は簡単に済ませた。ユンボで太郎さんと、はなちゃんの中間に、深さ1メートル掘りほおずりして埋めた。線香をあげて自宅の家内に花を供えてくれるよう頼んだ。
1ヶ月と半月で、母と太郎さんに健太がいなくなった。
悲しくてしかたがないが立ち上がらなければ。