朝6時。気温20度。晴れ。最高気温27度。
昨日降った雨のおかげで空気が澄んで風が気持ち良い。農園入口、大きな柿の老木の根元に毎年顔を出す「彼岸花」が芽を出す。
作業に取り掛かる前、いつものようにIさんが前日の夕方に採卵した卵が58個。
月・火・木・金は彼女が16時前ごろから採卵室の最後の卵を回収する。それ以外の三日間は私が。
夏場に体力を消耗した鶏は産卵に時間がかかり150個ぐらい。これから産卵ペースもあがり、一番少ない時期は30個あるなし。
産卵好調の時期は極寒になるので一晩中、冷気にさらされた卵は凍結する。
地味な仕事だが大事な仕事を彼女と分担している。
昨日は午後から雨が激しくなり、13時から採卵した彼女の雨具は水分をタップリ含みグッタリし、雨よけの体をなしていなかった。
15時前に配達へ出掛けるが、最後の採卵をお願いする「念押しのメモ」を渡すのも酷であり、ただ「今日は雨が降るからやめましょう」と安易に妥協させるのも、どうかと思った。
あとは彼女の判断で。と割り切りドシャ降りの中の配達。小野田市内を通過するころには風も出て横殴りの雨。
私も一回車を降りるわずかな時間でズブ濡れになり。時計に目をやりながらIさんは、この雨の中、どんな判断をするか気がかりだった。
朝、彼女が「58個」をどのように集卵作業をしたか想像しながらの採卵。きっと大変な思いで作業しただろう。
今日預かったノートに「15時55分採卵室の集める」と書いてあったので、アンダーラインを引き、
「雨の中、大変でしたね。大事な仕事をありがとう」とコメントして返した。
今日も一日ありがとうございます。
あだちまさし。