日別アーカイブ: 2016年7月24日

自分の仕事

朝6時。気温20度。晴れのような曇り。最高気温29度。曇りまでいかないが、たくさんの雲が日差しを遮ってくれてので汗するものの痺れるような暑さはなし。

7時前から採卵をはじめる。Fさんは私より先に給餌中だったので、挨拶とともに早朝からの仕事を労い自分の仕事を淡々とこなす。

産卵ピークに到達しつつ若い鶏のクセが良くないのが気がかり。「立ち入り禁止」とか看板を立てても鶏には効き目がなく、ここ数日頭を痛めていた。何か細工を加えた方が良いが、場当たり的な処置を何度もFさんにお願いするわけにもいかず、自分の目で産卵状況を観察してきた。

鶏舎にテコ入れする時、自分で思い描いたような結果が出ることは少ない。後々、反省を踏まえての学習に繋がることも多いが、道路標識のように鶏を誘導できずに、その結果、細工を施した人、支持を出した私との間に歪みができることが少なくない。

明らかに手を打たなくてはいけない事情があったが、数日、どんな手段を使うか考えていた。私が指示し、Fさんが修正を施し、仮に結果が出なかった場合、言葉がわからない鶏を責めることができない人が心痛するのである。

ここ一年半ぐらい、Fさんとの会話を深める中で、この「心痛」に直面する場面が何度もあった。それと同時に私とは次元は違うものの、彼が「自分の仕事」として農園の営みを感じてくれいることもよく理解できた。

彼が農園で働き出した当初、同じような作業のお願いをして、思い通りの結果が出ていない場面に遭遇すると、癇癪を起こし、休日中の彼を電話で呼び出したことが何度かある。

比較的作業が多い日曜日。仕事の段取りは前日に済ませていた。「ボクがやりますからいいですよ」と言うので彼に甘えた。

彼の作業を確認して終われば良かったが、その余裕がなく農園を後にした。

明日の朝に起こることすべては私の責任になってくる。

今日も一日ありがとうございます。

あだちまさし