連休まえ

朝6時。晴れ。最高気温20度。採卵をしながら運動場へ鶏をはなす。

運動場の大きなケヤキが葉を茂らせはじめ薄い木陰が出来て来た。ただ、周辺の雑草も勢いをグングン増し。汗かくシーズン到来である。

今月のはじめに5月の連休中の休みのシフトを決めて伝えておいた。

生産と受注のバランスを取りながらなので不安はあったが、今日の配達でお客さまに頭を下げながら防府、周南を回る。

鶏の「リズム」を最優先しながら、共に汗してくれる仲間に配慮し、お客さまには頭を下げる。

この仕事に携わり、これが日常なのであるが「キチッ」と自分の心の奥にある「腑」に落とし込んでいけているか。

その覚悟が自分自身にあるか自問自答しながら、生産、受注のバランスをとり、農園での「リズム」つくるのが私の仕事。

来週から、オーダーが上がったり下がったりするが、お客さまにご迷惑がかからないよう、鶏の機嫌もうかがう。

連休前の飼料や資材などの搬入、鶏の出荷など、かなりピリピリした打ち合わせが多かった一週間。

何とか、様々なことの目処がたったことにお礼申し上げます。

あだちまさし。

川沿いを草刈り

朝6時。気温13度。雨のち曇り。最高気温21度。

一度目の採卵をFさんと終えた7時前ごろから空が暗くなり、雷を伴う大雨40分ほど。

ゴーゴーと打ち付ける雨で桜の花弁も一気に雨と共に落ちる。川沿いの桜の下、いつもの場所に駐車したFさんのシルバーのアルトが見事にピンクに染まった。

ひどい雨だったが、日本海から降りてくる雨雲の様子を確認していたので、グイグイ自分の仕事を進める。

Iさんが出勤してくる9時すぎにはお日様も顔を出した。

10時前に生産量の3分の2ほどパック詰めが終わったので、草刈り機のエンジンをかける。

一昨日、川沿いの初草刈りをした。川沿いの桜が満開で下草が気になったので渋々。

200m強ある平面を2時間かけて草を払い、今日は斜めの断面を2時間ほど。疲れはするが、川向こうから眺めるスッキリした川沿いは農園の大事な風景。大事にしたい。

汗をかき、儲けにならない力仕事。

少しずつだが、農園の桜を話題にしてくれる地元のお客さまも増え、それが気持ちの下支えになる。

隣接する、わずかな集落の皆さんに慕われる農場でありたいと切に思う。

あだちまさし。

島原なまりの宇部コトバ

朝6時。気温6度。快晴。最高気温18度。

桜が満開になるももの雨や曇りが続き、ようやく昨日からピンクが鮮やかになって嬉しかったが、昨日の午後から花びらが散り始めた。

7時前に出勤してきたFさんと作業を交代し、3時間ほど草刈りをした。防獣ネットの周りは正午前にFさんに除草剤を散布してもらう。

木曜日、市内の配達で伺う最後のお客さまが「みおちゃん家」。2年前から。

私が島原で大変お世話になった原先生の孫のみおちゃん。お互いに歳をとったので、ちゃんと呼ぶのは少し恥ずかしいが。

空前絶後の、世にも奇妙な良縁で、私が昔から親交がある男性と結婚した。いまは、宇部の人となり、ひとり娘のマナカちゃんは5歳。

毎週、玄関のチャイムを押し、タマゴを渡し、代金を受け取る。この短い時間だが、私の頭には色々な思いが過ぎる。不思議な感覚。
ただ、私の気持ちとは裏腹に、彼女はいつもマイペース。

玄関先からの様子で、同居のご両親とも良い関係みたいで安心する。

いつも島原なまりの宇部コトバを話す彼女。

私も島原に居る時、宇部なまりの「おかしな」島原コトバで、家内からよく指摘されたのを思い出す。

先週、配達へ伺った際「14日から帰省します」と聞いていたので、

原先生へ、宇部の地酒「貴」と、農園が紹介されいる「日報食堂」を彼女に託けた。

あだちまさし。

桜のトンネルがキレイ

朝6時。気温14度。くもりのち晴れ。最高気温20度。

3つ目の鶏舎の採卵を終えて、汗ばんできたのでヤッケの下に着ていたベストを脱いだ。

7時前、Fさんがシャンプーの香りをさせながら作業に加わる。昨夜、いつものように自分でバリカンで調髪しすっきり。

私も昨夜、女房床屋で丸刈りにしたので「すぅーすぅー」しながら採卵し、配達へ出させてもらった。

小雨まじりの曇り空でスタートし、山口市内のフシノ河川敷の桜が満開で曇り空だったが、ハンドルを握りながら花見をスタート。

周南美術棺そばの「桜のトンネル」は見事だった。

ただ、信号待ちの時間が長く、いつもの癖で携帯でニュースをチェックしたり、配達先のファイルを確認したりで、写メするのを忘れ、少々残念。

下松から折り返す頃から、少しずつ晴間も出てて、2号線を運転しながら遠目に見える「永源公園」の風車の足元がピンク色に染まっているのを目を擦りながら見た。

農園で少し作業をし、自宅へ帰りながらの配達。

宇部市内の桜もアチコチ満開。」松涛神社では肉がガッツリ焼ける匂いと煙りに包まれ、真締川沿いでは花見の幹事さんが準備の真っ最中。

松原酒店さんへタマゴをお届けし、少しだけ酒の話しをお聞きしていたところ、常連のお客さまが3名来店された。

花見用のビールを受け取りに。

お客さまが代金を財布から出すか出さないかの絶妙なタイミングで、店主の松原さんがいつもの大きな声。

「今日はどこで花見?送っていくよ。松涛神社?オーケー!」って感じで、配達用のワゴンの後部座席を立てて送迎準備をさせれるテキパキ姿に少々唸る。

桜満開の一日。良いことばかりではなかったけど、また明日から顔晴ります。

あだちまさし。

明日は餌入れなし

朝6時。気温13度。雨。最高気温14度。

前になり、後になりFさんと一回目の採卵。時折、採卵室ですれ違うと彼からギャルのようなシャンプーのよい香りがする。

「朝シャンしたんかね?」と私が尋ねると「はい。まぁ・・・」と彼。

雨雲レーダーで予想動画を確認すると午前中は薄い雨雲。時々、切れ間もありそうだったので、Iさんには給餌をするようお願いし、メモ用紙に「明日は餌入れなし」とだけ書き込んで渡した。

この一言で、彼女もよく理解し、いつもより1.5倍の飼料を各鶏舎に運んで行く。作業にかかる時間も労力も1.5倍。一人で一生懸命がんばってくれた。

私も雨の切れ間に一時間ほど草刈り、Fさんにも昨日の刈り残しを一時間ほど頼む。昼前から本降り。

市内へ出ると満開の桜が雨にうたれていたが、花びらが多く落ちることはなさそうであった。

農園の桜も三部咲きほど、こちらも今回の雨の影響はなさそうで、来週は目を楽しませてくれそう。

午前中の天気予報では、明日も終日、雨予報だったが、今、確認すると明け方から雨は上がりそうである。

仕事に多少影響したが良い雨だった。

あだちまさし。

A5ランク

朝6時。気温8度。くもり。最高気温18度。

鶏舎に入り採卵をしながら鶏に挨拶をする。7時前、休日明けのFさんに続きの作業を受け渡し、二言三言、休日の様子を聞きながら、作業の指示をお願いする。

「今朝の調子はどうかね?」と尋ねると、「うーーん。まぁ、まぁ・・・」。

言葉はいつも通りだが、表情も明るく、今週は大いに働いてくれる様子である。気持ちよく配達に出ることが出来た。

昨日、「精肉まるじゅう」へ納品に伺った際、「和牛牛すじグラム198円」を700グラム買った。

このお店は「じゅうじゅう亭の味を食卓へ」をモットーにする高級和牛の専門店。タマゴの納品がなければ、私の身分では敷居がとても高いのだが、

店長さんとも顔馴染みになり、食肉事情を聞かせてもらうのが少しずつ楽しみになってきている。

5店舗あるグループの焼肉店のメインキッチンは「まるじゅう」と同じ敷地内にある「りそう食品」。国内から様々な産地から半頭買いで取り寄せた「A5ランク」の和牛を焼肉用にカットしている。

焼肉店では、モモや肩といった硬い部位は使わないので、当然、牛すじも「A5ランク」でスーパーの売り場では見かけないような代物だと思う。

「下茹でして、30分ぐらい煮込むと食べごろになりますよ。長時間煮込むと溶けますから」と、調理のアドバイスをいただいた。

昨夜、大きな鍋に昆布と鰹節でだしをとり、下湯でした大根、こんにゃくを投入し、大きめに切った人参3本を面取りして、下茹でしたA5ランクを煮込んだ。

最近、気になって購入した雑誌に、92歳辰巳芳子さんの「伝え受け継ぐ、食の知恵。」という記事があり、牛すじ料理が紹介されていた。

「92歳が牛すじ食べるのぉ?」と記事を読み始めたが、なるほどと頷くことが多い内容だった。

「牛すじを食べるのは、上等ないのちのなだめ方。」と始まる記事。

牛肉一頭に使われる穀物や水を考えれば、すみからすみまで食べるのが環境配慮につながる。

スペインやイタリアで見た家庭では子牛の骨からフォン・ド・ボーをとり、ソースにもスープにも、それを使う。

味の補いだけでなく、体への補いを実感されたそうだ。すじ肉からとれるゼラチン質は上等なタンパク質らしい。

ただ、脂からは摂りたくないものがたくさんあるので取り除くことと付け加えてあった。

仕事から帰り、冷たくなった鍋から固まった脂を茶碗一杯ほどすくって、再び鍋に火を入れた。

私は「和風ポトフ」と命名するものの、家内と子どもからは「また、おでん」と非難をうける。

今夜は「A5ランク牛すじの和風ポトフ」。 まぁ、自画自賛。

疲れが癒えると、なお良い。

あだちまさし。

みゆき寝る

朝6時。気温5度。晴れ。最高気温20度。川沿いの桜が勢いよく咲き始めた。

今朝は放射冷却で作業車のフロントガラスがガチガチになり、ワイパーも凍り付いていたが15分ほどで解凍した。

プロ野球が開幕し、Iさんのノートが賑やかになってきた。

昨日まで、彼女が応援する「ジャイアンツ」の試合結果が書き込まれており、日曜日には「3勝」と付け加えて書き込みがあり、少々イラッとしながら返信した。

私が愛する「広島カープ」も「タナキクマル」が好調で阪神に勝ち越してはいるが、なぜかジャイアンツが勝つとイラッとする田舎者なのである。

今日からペナント3連戦。名古屋で広島が大爆発することと、横浜で読売が失速することを祈りながら晩酌を始める。

先週、Iさんの母親から、シゲオの病状をノートに書き込みがあった。

素人的に考えてもて、少しデリケートな箇所の手術で心配していたが、術後の順調な経過とリハビリの様子を拝見し、少し安心した。

シゲオが入院してから、Iさんの日曜日は「朝8時。コーヒーを飲む。新聞を読む。みゆき寝る」といった感じだったので、

ノートを通して「Iさんも一緒に病院に連れて行って下さい」とお願いしていた。

ジャイアンツ「3勝」のあと、段落を変えて、「シゲオ7F」と彼女が書き加えており、

小野田市民病院の7階でリハビリを頑張るシゲオを見舞ったことを、少ない単語から読み取った。

聴覚障害がある兄と妹の「耳となり、口となり」のシゲオの回復を祈る。

あだちまさし。

こんにゃく畑を検索

朝6時。気温8度。雨。朝の気温が最高で15時7度。肌寒い一日で雨が冷たかった。

今日が「プレミアムフライデー」だと知ったのは周南市内でショッピングセンターの幟を見てから。

先月は、月末の金曜日なのに、やけに交通量も少なく、18時前にタマゴをお届けする宇部市内の繁華街は日頃より7割増しぐらい
「プレミアムな格差」を感じながら配達だったが、

今日はいつもどおりの年度末の忙しさを肌で感じて、正直、ホッとする。毎月「プレミアム格差」を目の当たりにするのが怖かったから。

木・金曜日にタマゴの選別をお願いしているYさんが農園で仕事をするようになって丸2年になった。

常に人手が欲しいと願っているが、Yさんが農園で仕事を始める前に、かなりの時間と労力をかけて仕事を教えながら育ててきたつもりの従業員が2人辞めた。

両親も高齢に差し掛かり、配達や園内の作業の負担を少なくするには、やはり人手が必要なので私の知る限りで一生懸命考えてアプローチしたのがYさんだった。

鶏と共に仕事をしながら、タマゴを新鮮な状態で、お客さまにお届けするという割と簡単な仕事なのだが「プレミアムフライデー」を満喫できるような仕事ではないと思う。

金曜日はYさんの出勤前に出掛けるので、作業場で共に過ごす時間は限られている。

木曜日のお昼前に手を動かしながら15分ほど、山の「テンカチ畑」の様子や、有帆朝市に並ぶ野菜、仲間の生産者の話、ご家庭の様子を聞かせてもらう。

遠慮して多くは語られないが、昨日は「鶏糞を持って帰って良いですか」と尋ねられたので、二つ返事でお答えした。

Yさんの「手作りこんにゃく」は朝市の看板商品。昨年は水不足で、思うような収穫が出来ず、最近は朝市に並ぶことはないようである。

鶏糞堆肥と、テンカチ山の腐葉土を混ぜて土づくりをし、定植の準備を始めていると、昨日の聞いた。

出来たての絶品「手作りこんにゃく」は何度も頂き、少々不細工な「こんにゃく芋」も拝見したことがあったが、

昨日の会話の中で「こんにゃく芋は茎が一本しかないので」と耳にし、自分の頭では想像出来ず、ネットで初めて画像を検索してみた。

初めて目にする「こんにゃく畑」の画像と共に、土づくり、栽培方法の苦労も理解できた。

「こんにゃく芋」」を丁寧に栽培され、「こんにゃく」を手間隙かけて作られるYさんを尊敬した。

あだちまさし。

ウグイスが上手に鳴きます

朝6時。気温7度。晴れ。最高気温16度。体いっぱいに春を感じた一日。

採卵しながら鶏舎を回り、餌の残量を確認。季節の変わり目、これから暖かくなってくると食欲も落ち着き、少々、無駄喰いが増える時期。

日齢を重ねると粒状のトウモロコシを好んで食べ、ホッパーの受け皿を覗き粒状の餌を探し、首をながら粉状の餌を掻き分け好物を探す癖がある。

どの鶏が始めるか分からないが、その様子を真似する鶏が増え「右へならえ」で、少しずつ悪い癖が鶏舎の中で広がる。

鶏も生き物なので、見て食べて、美味しい物を探すのは当たり前と言えば、そんな感じ。

ただ、食べ癖が悪くなると「人気のポッパー」に鶏が集中し、当然、そこだけ餌の減り方が顕著になり、Iさんがタップリ餌を継ぎ足すようになる。

人気のないポッパーは食べ残しが多い。スナック菓子を袋を開けたまま置くのと一緒で餌の「酸化」が進むポッパーは不人気になり「悪癖」を助長する形に。、

日曜日以外は、500キロ近くをIさんが「女手一つ」で鶏舎へ力強く運んでくれる。

彼女の負担と、飼料の無駄を少なくするために、Fさんとポッパーを確認しながら鶏舎を回る2人仕事。

彼女に給餌を止める鶏舎をメモしてから、自分の仕事に取り掛かる。

今日は2時間ほど草刈りをし、作業場でタマゴの選別。

春の柔らかい雑草を、やや荒めに払いながらだったが、思った以上に汗をかいた。

川沿いの桜の開花は少し先になりそうだが、ウグイスが上手に鳴くので、その鳴き声につられて、昼食の弁当を川土手でひろげる。

弁当に箸をすすめながら、心の中の「リトルまさし」が「こんなエエ天気。プシュとしたいねぇ」と何度もつぶやいたが辛抱した。

今日は良い汗かきました。ありがとうございます。

あだちまさし。

菊美ばあちゃん

朝6時。気温5度。くもり。最高気温13度。

採卵をしながら餌の食べ残しが気になる鶏舎を回る。7時前、Fさんにバトンタッチし、Iさんに給餌の指示をメモして小野田市内へ配達へ出かけた。

3日前、「母が亡くなったのでタマゴを止めて下さい」と息子さんから電話があった。

母とは、東京理科大学近く、学生アパートの大家さんの「菊美ばあちゃん」のことである。

開園して間もない頃からタマゴをお届けして来たので15年以上のお付き合いになると思う。

当時、厚南のバイキングレストランに定休日の水曜日以外の毎日、30キロのタマゴを大口注文をいただいていて、農園の仕事を終え、このレストランを経由して帰宅するのが日課だった。

船木、小野田市内から常連のお客さまが増えて来たので、このレストランの定休日にあたる水曜日に小野田市内への配達をはじめた。

不慣れな鶏とタマゴと向き合う仕事で、少し歯車が狂うと配達へ出かけることが出来ず、いつも夕方のラッシュ時間と重なり、車の波を掻き分けるように運転した。

車内には小野田市内のお客さまにお届けするタマゴに加え、夕方、宅急便で発送するタマゴも積んでいる。

宅急便の集荷時間は18時。集荷のトラックが通過してしまうと東新川の営業所までタマゴを持ち込む手間が増える。そんなことも度々。

子どもを3人預ける保育園もお迎えが18時過ぎると、自動的に「延長保育料」が発生するので、タマゴが先か、子どもが先かと夕方の配達は心も体もいっぱい、いっぱいだった。

こんな私とは対照的に、菊美ばあちゃんは、いつも大家の仕事を淡々とされていた。

アパートのまわりを竹ほうきで掃除したり、学生が出したゴミを分別したり、家賃を持って来た学生にお茶を出し、玄関先で彼らの話を聴きながら笑顔で頷く姿も度々拝見した。

タマゴの代金は「○月○日タマゴ代」と書いた封筒を返却するパックに、輪ゴムで縦横にしっかり縛るのがお付き合いを始めたころからの、菊美ばあちゃんの習慣だった。

3日前に電話を頂いた息子さんから「3月29日タマゴ代」と書いた封筒と空きパックがテーブルにあったが、未払いは無いかと問われたので、今まで長くお付き合いさせていただいた、その習慣をお話しさせていただき、長年のお礼とお悔やみをお伝えした。

今日は午前中5時間かけて、約90軒ほどの小野田市内の配達。菊美ばあちゃんのことを思い出しながら淡々と運転した。

あだちまさし。

歌謡食事会

朝6時。気温2度。晴れ。最高気温11度。農園の朝は深い霧。

Fさんの手伝い、手短に打ち合わせをし、Iさんに仕事の指示をメモして配達に出る。

昨夜は、Fさんと「歌謡食事会」。

2年ほど前から、1、2ヶ月に一度、彼と二人外食をする。

普段、私が農園を向う道、約30キロを荒滝山のふもとから彼が車を飛ばして市内へ出てくる。待ち合わせは自宅近くのコンビニで17時半。

彼の運転で「フジグラン宇部」。腹ごしらえに二階のレストランに入る。

彼は好物の「カツ丼」。私は「おろしそば」とビールを注文する。まぁ、いつもこんな感じ。

食事がテーブルに届くと、まずは「とんかつ」を一枚めくり、丼の飯を半分ほど食べ、残りをカツと一緒に頬張るが彼の流儀。

そばをすすりながら、美味そうに食べる様子を羨ましそうにながら眺め、ポツリポツリと言葉のキャッチボールをする。

夕食が私が奢ったので、浮いたお金で家族へ「おみやげ」を買うよう勧めた。

初体験の「ミスド」で、じっくり品定めをしてチョコレートたっぷりのドーナツを6個。840円。

その後、やはり彼の運転で床波駅前のお目当てのスナックへ。18時40分到着。

店のドアを開ける前、彼に3千円を渡し「残りはあたながお願いします」と伝え、彼は財布に私の千円札を3枚入れる。

開店前のカウンターでは、小柄37歳独身の女性が、おしぼりを丸めながらの開店準備、奥では少し背中が曲がったママが店の狭い厨房で仕事をしている。

「忙しいから7時前に店に来るなって、いつも言うちょるのに」。しわがれた声でママから遠慮なく怒鳴られる。小さいお金を使って長居するので仕方がない。

私は麦焼酎をロックで頼み、Fさんはコーラを注文。まぁ、こんな感じ。だいたい。

ここで彼の腕をつついて、最近、板についてきたセリフ促す。

「お姉さんも飲みますか?」で、37歳独身が「いただきます」とウーロン茶を自分のグラスに注ぐ。

3人で乾杯。彼はコーラを一口飲むと、カラオケの端末とにらっめをし、歌謡ショーの準備。

昨夜は「秋桜」からスタートし「栄光の架け橋」「なごり雪」「夢芝居」。この後、37歳独身と「麦畑」をデュエットし、北島三郎の「まつり」を歌いきるころ、2人ほど新規のお客が入る。

そろそろ時間ですねと、時計を指す仕草で彼に伝え、ウンウンと頷く彼が「姉さん、チェックお願いします」と。これも、また板についた。

37歳独身から「3900円です」と請求され彼が財布から清算をする。

私たちより後に来たお客に、わざと聞こえる大きな声で

「兄さん、今晩もご馳走になりました」と私が彼に対して大袈裟に深々とお辞儀をする。

彼が「ムフッ」と恥ずかしそうに笑い歌謡食事会はお開きとなる。

ポツリポツリ彼の話を聞き、私もポツリポツリと少しだが仕事の話をする。まぁ、いつもこんな感じ。

多少、彼の気分転換になってくれるとありがたい。

あだちまさし。

祝日の古民家レストラン

朝6時。気温5度。くもりのち雨。最高気温14度。春分の日。

朝、農園へ向う道中、2号線の厚東駅前から立熊線に入ってから到着するまで、前を行く車もすれ違う車もなかった。

祝日なのでIさんを早上がりさせるため採卵をしながら餌の残量確認。「ここはギリギリかなぁ」と思う鶏舎3つも含め全体の6割給餌を止めるようメモを渡す。

夕方からの雨は明け方上がる予報だったこともあり。ただ今、明日の予報を確認すると昼頃まで雨が続きそう。恵みの雨であるが、明日の作業が少し気がかり。

月曜日は農園の仕事を終え「楠こもれびの郷」から配達を始める。

隣接する築120年の古民家を改築されオープンした「古民家レストラン倉(sou)」。

隣には「ベーカリー クルール」、裏には万農塾の作業スペース。

一昨年の年末、重枝シェフが厨房に立たれるようになられてからお取引をさせて頂き、昨年の半ばあたりから安定した受注を週2回で頂いている。

ランチは2000円から。ディナーは5000円からの欧風コースメニューとカフェ。

最近、タマゴのお客さまから「倉で食べた農園のタマゴを使ったプリンが美味しかった」とチラホラ耳にすることが増えてきた。

毎週月曜日に厨房へタマゴをお届けする時間が丁度、スタッフの皆さんが「まかない」を食べられている時間と重なる。

麺類や丼を重枝シェフが「ちゃちゃっと」作った「まかないご飯」が大変美味しそうで「今日のメニューは何ですか?」と尋ねるのが楽しみの日課だが、

今日は祝日で、デザートの盛り付けなどで厨房の中はてんてこ舞いの連休最終日。

タマゴをお届けするお店が繁盛している様子は自分のことのように嬉しい。

あだちまさし。

灌水ポンプ活躍

朝6時。気温4度。晴れ。最高気温16度。ウグイスが気持ち良く鳴き、昼前からタンポポがあちらこちらで開花する。

明日は夕方から、まとまった降雨がありそうだが、水量が大幅に減少した井戸の周りに川水を散水。

灌水ポンプに3リットルの混合油を継ぎ足しながら、約3000リットルの放水をした。雨の恵みを準備万端で待つ。

ここ最近、日曜日の仕事が15時すぎになると、足や腰、肩などが軋むように痛くなり作業効率がグッと落ちる。

今日も、そんな感じで、やっとの思いで仕事を終え、運動場で気持ち良く遊んでいる鶏を鶏舎に入れると16時すぎだった。

自宅へ着きエンジンを切ると、同級生のサナエちゃんが愛犬プードルの散歩で通りかかり。久しぶりに楽しい世間話をした。

小中と同じ学校だったが、一度も話した記憶なく。

サナエちゃんの一人息子が、私の長男の一学年先輩で、サッカーを通じて距離が近くなった。

彼女の愛する一人息子は、この春、高校を卒業し、下関市の会社へ入社。会社の独身寮から通勤するという。

立ち話だったが、イジリ、イジラレながらのサナエちゃんとの会話で気分転換できました。感謝。

あだちまさし。

連休初日

朝6時。気温2度。晴れ。最高気温13度。大霜。昨日、前向きに駐車した配達用のハイジェットのフロントガラスガチガチ。

鶏舎に入り採卵を手伝い、日本海へ向けて車をとばした。

今日は春の3連休初日。

途中、個人のお客さまを挟み「萩の宿 常茂恵」。

板場では、朝食の配膳で忙しい仲居さんと、たくさんの仕込みを黙々とされる板前さん。今日の納品はいつもの5割増し。

湯本温泉「大谷山荘」に着くと、いつも机で仕事をされている検収係の女性も調理場の入口で、ズラリと並んだ皿にフルーツを手際よく盛り付けされいた。

仕込みで使われたタマゴの空きケースが高く詰まれ、業者用の搬入入口は次から次にトラックが入り、朝早くから大混雑。商売繁盛である。

トイレ休憩した開店前の「道の駅さんさん三見」。納品で伺った開店直後の「道の駅おふく」。

軽トラックで野菜を持ち込み、売り場に陳列する農家さんで大賑わい。

今週は結婚式場、エミリア、ララマリーの受注もマックスだった。この連休、挙式が多くあるのだと思う。おめでたく、ありがたし。

スポットで飲食店の受注も多く受けた一週間。

生産の伸びが見えはじめた時期に、キッチリはまった受注を受け、お取り計らいに、ただただ感謝で農園へ帰る。

午前中、パートさんに臨時出勤してもらっていたので流れ作業には加わらず。

今朝、近所の畑で猪を見かけたので、害獣予防ネットの見回り、補修をして、明日、井戸の周りに散水するホースも準備ができた。

夕方の配達の最後は、いつも元気な「ぢとり炭火焼きとりまんま」。今日は追加受注。

仕込みの手を動かしならの明るい応対に疲れが癒える。

休日を支え、一生懸命働かれる裏方さんの姿。そんな機会が増え

そのお客様の姿が、私の心の支えになっているような気がする。

夕食の買い物を終え、宇部空港前の信号待ち。

滑走路に飛行機が大きな音を立て着陸した。

もしかすると業客の中に、萩の宿や湯本温泉に宿泊する人。披露宴に招待され帰省された人。もしかすると宇部の「ぢとり炭火焼」を欲し空を飛んで来た人も。

「かもしれない」想像をしながら、ボンヤリ飛行機が着陸する様を眺めた。

あだちまさし。

サクラサク

朝6時。気温4度。雨時々晴れ。最高気温8度。冷たい風が終日、風見鶏が忙しく仕事をした。

配達前の採卵中、6時半ごろから、霙(ミゾレ)交じりの霰(アラレ)が15分ほど。作業車のフロントガラスと私の背中をベシャベシャだったり、パチパチだったり。

3日前に給餌の調整をした。

気候も次第に春らしくなり、ベテラン鶏は飼料の中から好みの「トウモロコシ」を選んで食べ、餌箱の「まだら喰い」が進みつつあるため。

月曜日、Iさんの給仕が大変だった。なおかつ今日が雨予報だったので、2日連続で力仕事が増えた。

今日は彼女の負担を少なくしたかったので、早朝より全部の鶏舎の餌箱を確認し、給仕を止める鶏舎の番号をメモして配達へ出た。

10時すぎ。長女から「合格したぁ」と電話あり。今日は公立高校の合格発表。

何か特別なアドバイスをしたこともなく、まして進路相談してもらったこともない頼りない私だが、少し安堵で残りの配達も笑顔でスムーズに。

やっと中学校を卒業した実感を感じることができた。

小学校の頃、兄と弟の「サッカー」に挟まれて窮屈そうだった長女が中学入学と同時に「覚醒」した。

良い師、良き友に恵まれ、中学生の青春を「謳歌」した3年間。勉強、部活に生徒会活動に全力投球。

すれ違いの時間が多かったものの、夕食時に、彼女が語るハナシに勇気づけられ、悔し涙をする時は一緒に胸が痛んだ。

冷たい雨は降るが、我が家に「ホッ」春が来た。心よりお礼申し上げます。

あだちまさし。

春はすぐそこ

朝6時。気温-1度。最高気温13度。晴れ。春日和で作業場のシャッターを開けて仕事。

朝の冷え込みで、わずかに排水した鶏舎の水はお尻の方から凍結したが破裂するほどの冷え込みなく。

毎週土曜日は直売所へ急ぎ足でタマゴを運ぶが、農園で除草作業などしたかったので家内に朝採りタマゴを受け取りに来てもらう。

自分の走行距離が50キロ減り、家内の走行距離が50キロ増える。

農園の仕事を終え、コンビニで「dancyu」4月号が目に留まり購入。今月は「たまごと料理。」

永久保存版「味玉★大実験」が大変興味深かった。

3日前、長女が中学校を卒業した。

彼女は卒業式後、仲良し4人組と遊びに行ったり、私たちも仕事でバタバタしたり。

今夜は少し「お祝い気分」に浸ろうと、配達帰りにいつものスーパーで小ぶりの鯛を一尾買った。

井上酒店さまから頂いた「立春絞り」を今夜は家内と飲む。つもり。

今日も一日ありがとうございます。

あだちまさし

朝6時。気温2度。晴れ。最高気温12度。朝は霧が大変深く。

鶏舎で採卵の途中、リズムさんから注文のメールが入る。

返信をしながらが「この時間から仕込みかぁ」と何となく私の気持ちも喜ぶ瞬間。

一時間ほど農園で作業をして配達へ出掛ける。

防府市内の配達を終え、旧道を走り、富海から2号線へ合流、東へ向う、いつものコース。

椿峠を越え、二車線の右側で「徳島ナンバー」の大型トラックが快調に飛ばすので「コバンザメ」になり、永源山公園付近まで。

グルッと下松まで周り、徳山駅方面へ進路を変えて帰路につく。

「リズム」さんに着いたのは13時。

私と同世代の女性がひとり切り盛りされている「玄米おむすび」食堂。

先月から店内改装され、イートスペースを増設中。

改装前の店内、改装中の職人さんの仕事も、毎週拝見していた。

本日、リフォーム後の「リズム」さんへ伺い、元気のお裾分けをいただいた。

食堂はじめは「3月7日」。

周南美術棺の真裏で、桜通りから、ちょっと入ったとこ。

桜の開花が始まれば、大変盛り上がる通りだと思う。

桜の開花を期待しつつ。

あだちまさし

N3

朝6時。気温3度。雨。最高気温8度。

最近、ジャンパーを二枚持って出掛ける。気温が上昇すると薄着にし、日差しが少ないと厚着にする。

今日は雨の中、薄着から仕事をはじめ、夕方は厚着で配達した。日差しなく、時折、強い風も吹いて気温に肌寒く感じた。

雨が断続的に強くなり、Iさんの給餌作業を心配しながら、鶏舎の餌の残量を確認する。

雨雲レーダーの予測画像で二度目の強い雨が降った後、正午まで雨雲の間隔が開きそうなので、それまでは屋内作業、10時すぎから給餌をお願いした。

彼女が給餌を終えたころから本降りになり、13時にFさんが草刈り機のエンジンを始動したころから、空が晴れた。

天気のお繰り合わせを頂き、感謝。

夕方、久しぶりに納品に伺った「N3(エヌトロワ)」さま。

長年、腕を磨かれたシェフが、昨年、オープンされた、小さい一軒家のフレンチレストラン。

自宅軒店舗で、一階、中二階からはシェフの調理が見えるオープンキッチン。

昨日、ご注文を頂いた際、

「もう少し小さめのサイズで納品しれもらえますか」と。

電話をいただいた時には尋ねなかったが、今日の納品の際に理由をうかがった。

私どものタマゴを前菜の「ポーチドエッグ」に添えられるそうだが、他の食材とバランスをとるためのこと。

地元の食材を大切にされるシェフの「魅せるこだわり」を聞かせて頂き、勉強になった。

味は勿論のこと、見た目で堪能できるコース料理を、いつかはご馳走になりたい。

そう遠くない将来で。

あだちまさし。

朝令暮改

朝6時。気温確かめず。晴れ。-2度ぐらいのスタートだったが日中は穏やか。

休日出勤をお願いしたFさんと夜明け前から忙しく。大変な力仕事を1時間程度。体のアチコチが悲鳴をあげながら。

この作業、3年前から見直し。

早朝、彼との二人仕事で、わたし自身、ずいぶん助けられ、農園の営みをスムーズにさせてくれた。彼が。

今日は「力仕事」だけの約束。

9時ごろ「採卵、手伝いましょうか?」と、有り難い申し出を受けたが断った。

採卵を心配してくれる彼の気持ちは嬉しかったが「朝令暮改」は良くないと思い断る。

「朝令暮改」

この言葉と意味を教えて下った島原の恩師に感謝して、長い一日を終える。

あだちまさし

季節の変わり目

朝6時。気温2度。晴れ。最高気温10度。日差しがある屋外より作業場寒く。ただシャッターを開けると冷たい風が入るので。一日寒かった。

今月から産卵をはじめた群がピークの産卵率をたたき出す。先月の群を追いつけ追い越せの勢いで採卵が気忙しい。

日々、日長が伸びる。春先、若鶏の初産は早く。昨日、鶏の起床時間になる「点灯」を一段階下げた。

餌の摂取量も大変多い。カレンダーや時計を見ることない鶏だが、春の訪れを体で感じるのである。

飼料タンクの残量がグングン減るので、残量確認が恐ろしい時期でもある。

同業者の方々も、私同様バタバタされているので、一緒に酒を飲みながら情報交換をしたことはないが、時折、巡回して下さる孵卵場の営業担当者や飼料メーカーの方に悩みを相談し、業界の流れを時々聞かせていただく。

私たちのように「平飼い」で飼育されている農場は少ないが、ケージで管理する農場とは少し違う悩み事が多い。

秋や春先の季節の変わり目には様々なストレスが生じ、鶏の「悪癖」が出ることで鶏舎内での事故が増えることも何度も経験した。

今年の春を迎える時期。スムーズに季節の切り替えが鶏舎内の鶏たちにできつつあるようで安心する。

明日は早朝からFさんに休日出勤してもらい、いつもより多めに働く月曜日になりそう。

今夜は早く寝る。

あだちまさし。

プチプレミアム

朝6時。気温3度。くもりのち晴れ。最高気温9度。日照弱く風が冷たい一日。

朝から少し体がだるく、前日に思い描いたほど作業が出来ずに配達に出掛けた。

ほとんどテレビを見ることはないが、携帯や新聞で「プレミアムフライデー」との文字を頻繁に目にする。

朝方の納品を終え、いつものセルフスタンドで給油。

今日は「122円」だが、プリカで2円割引。

給油後のボーナスゲームで初めて「一等」が当たり、リッターあたり5円引き。115円での有り難い給油になる。

いつもよりアクセルを少し強めに踏んだ。

夕方、閉店間際の「精肉まるじゅう」さまへ納品。

原価割れ覚悟の「宮崎県産豚肉切り落とし」は人気であるが、採算度返しのため売れても、売れなくても店長の機嫌が悪い。

グラム98円。スーパーのバラ肉より大変、美味である。

今日はたまたま在庫があり「600グラム」購入した。明日は鍋に。

プチプレミアムだった。

あだちまさし

21日。シゲオ入院

朝6時。気温8度。くもりのち晴れ。最高気温9度。Fさんと二人で一度目の採卵を済ませて自分の仕事に取り掛かる。

15時すぎ農園の作業を終えて配達へ。木曜日は小野から佐山、阿知須、東岐波と順々に届け、一旦、直売所へ夕方発送するタマゴを降ろして市内中心部へ。

いつもL字を描くように走っていたが、夕方のラッシュでヒヤリすることが何度があった。配達時間が遅くなりがちなのでお客さまにご迷惑おかけすることも多く。

先週から数字の「9」を描くように中心部へ向うとスムーズに。配達の順路を変更した。

月曜日、Iさんのノートに、いつものように日曜日の様子を書いたのち「21日。シゲオ入院」と書き加えてあった。

彼女は4人兄弟の3番目。兄二人。弟一人。お母さんの5人家族。シゲオというのは、すぐ上の兄である。

重い持病があり、週のうち数日、通院し長時間を病院で過ごすため就労経験はない。持病の影響で風邪などをこじらせると入院することも珍しくない。

「シゲオくんの様子はどうですか?心配ですね」とコメントしノートを返却したところ、翌日、お母さんから、今回の入院はいつもと違う様子で、整形の手術を受けなければいけない旨の書き込みあり、

心配になったので家庭に電話をして様子を詳しく聞かせてもらった。大学付属病院で様々な検査をしながら手術のタイミングを計っているようで「長丁場」になりそうな感じを受けた。

末っ子の弟とは面識はないが、長男にも聴覚障害がある。兄と妹が音のない世界におり、間にいるのがシゲオなのである。

通常外の事案が発生した時や、家庭に伝えたいことを電話する時、必ずシゲオが対応してくれる。

長男は養護学校高等部を卒業後、自宅近所の老舗「琴」製作所に勤務している。自転車で通勤する姿を時々見かけるが、長男の職場との間でもシゲオはパイプ役を多少なり努めていたのではと想像する。

Iさんは自宅付近のスーパー、コンビニで買い物をすることあるようだが、農園にバス通勤する以外に一人で出掛けることはないとお母さんから聞いている。

ただ、「一人で出掛ける」というが実際にはシゲオが一緒のことが多いよう。彼女にとっては兄以上の「大きな存在」だと思う。

シゲオは小柄で大柄の妹の肩くらいの背丈。

二人で歩く時は妹の傍でポケットに手を突っ込みタバコを吹かす姿が愛嬌があるが、愛想なし。

シゲオの手術が無事終わることと、早期回復を祈った。シゲオがんばれ。

あだちまさし。

心が喜んだ

朝6時。気温4度。くもりのち晴れ。最高気温7度。

日差しはあったが終日冷たい風が吹き昨日より寒かった。風見鶏も忙しくカラカラと音をたて回る。

数日前から、農園入口の梅がボツボツ開花する。

採卵を終え、ひと段落したところで見覚えのあるご夫婦が来園。万農塾で農業を学んでおられるご夫婦だった。

楠こもれびの郷に納品へ行った際に何度が挨拶したことがあった。

今日は知人を通じて私どもの堆肥が無料で分けてもらえると聞き来園された。

少し仕事が詰まっていたので、簡単な打ち合わせをして分かれたが、同世代のご夫婦が来年から近所で就農される準備をしている話を聞き、一日、心が喜んだ。

これから様々な苦労があるとは思うが、何か少しでもお役に立てたら嬉しいなぁ・・・と。

良いご縁を頂き感謝です。

あだちまさし。

諦めない心託す

朝6時。気温9度。雨のち晴れ。最高気温17度。1月初旬からズボンの下に履いていた「ヒートテック」を今朝は履かず。

雨の中、Fさんと前になり、後になりしながら採卵し、東に向けて配達に出掛ける。

新規でお客さまをお取りまとめ頂く配達先にも何とか無事にタマゴをお届けできた。ただ、来週からは配達順路を見直したい。

信号待ちでチェックするニュース記事で、今日、一番気になり心が動かされた記事は「高梨沙羅さん」。

ノルディックスキーで歴代最多タイの53勝を挙げている彼女は2014年から大阪府内の一人親家庭にランドセルを寄贈してきており、今年は賞金の一部から約500個のランドセルを寄贈した記事を何度も読み返した。

保育園で園児たちと触れ合い、小さい園児から「何でスキーが上手になったの?」との質問に

「(スキー)好きだからだけど、うまくいかない時に絶対諦めないから」と答えたそうである。少し鳥肌が立った。

この言葉を受けた園長のコメンも大変興味深く拝見した。

「この言葉は響いた。自己肯定感のない子もいる。子どもたちが「どうせ自分ではできへん」という思いを乗り越えるキッカケになる」

「情緒が安定しないと学習に取り組めない。ランドセルがなく取り残されたと感じていた子が、そんな思いから開放される効果は大きい」

活字を目から頭に入れたニュース。

少し突っ込んだ感想を話して下さった園長と、20歳の高梨さんが500個のランドセルに「諦めない心」託された気持ちに胸が熱くなる。

日々、子どもと接する園長さんの「自己肯定感」という言葉も心に浸みた。

今日も一日ありがとうございます。

あだちまさし。

2月は2日少ない

朝6時。気温6度。雨。最高気温12度。朝8時ごろから正午にかけて強い雨の予報が出ていたので少し早めに仕事を始めた。

雨でIさんが給餌が出来ないようなら車で手伝うつもりだったが、彼女がリヤカーを使う時間は降ったり止んだりの小雨で大変助かった。

年が明けてから一日一日が早く仕事に追われる毎日。その上、2月は2日少ない。

夕方、事務所で商談の約束もあり、雲ゆきや時計を睨めっこする。

予定通りに進めていたのだが「2日少ない」誤算が発生し、Fさんに休日出勤してもらい雛を受け入れるため、鶏舎の洗浄作業を半日かけて。

鶏舎の床に水分を浸透させ、耕運機で撹拌しながら、空気をいれ発酵を促すが、機械のエンジンがかからず手を焼いている様子だったが、私も採卵があるので声もかけず。

しばらくしてエンジンが回る音が聞こえ、ここで一息つけた。彼は11時に後片付け終え帰宅。

小雨の中、Iさんも給餌を終えることができ、また一つ安堵。正午前、彼女がストーブのスイッチを入れ、弁当をひろげ始めた頃から雨が本降り。

仕事の手を動かしながら、予定通りに作業が進められたことにお礼申した。

先週末、洗浄作業が前倒しになったので、あちこち電話をして袋詰めした堆肥を300袋ほど引き取りに来てもらった。

土曜日は「有帆朝市会」のご婦人3人。ワイワイ言いながら軽トラ一台分。

日曜日は「井上酒店」の店主とお友達。残りを小野茶農家さんが後継者の息子さんと軽トラ2台で2往復。

堆肥が少しでも皆さまのお役に立てば、嬉しい循環ができる。

昨年の秋から、ここまで袋詰め、出荷した堆肥20キロ入り「1700袋」。ほぼ一人で作業を続けたFさんと、快く引き取りに来て下さる農家さんに心から感謝。

先週、金曜日に書き込んだ日記のアップロードが漏れていたので続けてアップする。

あだちまさし。

周防大島のサルワーレ

朝6時。気温-1度。晴れ。最高気温12度。ぽかぽか陽気の春のはしり。

朝の作業が多く、配達に出掛ける時間が遅れる。10時ころまでお客さまから着信多く、車に満載したタマゴを気遣いながら安全運転。

小野田市内の配達を終え、農園で残りの作業をして、水曜日の夕方にタマゴをお届けする「サルワーレ」さま。

農園と同じ時期に開業され、15年以上のお付き合いになる。蒔き釜ピザがご自慢の飲食店。ベランダ席から小野湖の四季の移り変わりは素晴らしい。

以前、2月はログハウスの補修などで一ヶ月間、休業されいたが、今は通常営業。

ただ、ここ最近、店主や息子さん夫婦を見かけたことがなく、先週、従業員さんに尋ねたところ、

「周防大島に新店舗を息子さんが開業されるので、その準備で皆さん大島に行っています」

今日、タマゴのお届けに伺った際、久しぶりに若奥さまと顔を合わせ新店舗の話をうかがった。私たちと同世代で、中学2年生の娘さんがいらっしゃる。

ご主人は単身、大島へ移住し、店舗権、自宅の建設手伝いに大忙し。3月には娘さんを連れて島で生活を始めるとのこと。

同じ世代のご夫婦。

厨房の立ち話で、「中学2年生の娘さんはどう感じてますか?」と少し下世話な問いかけをした。

大島内の中学校事情や高校進学の話など。不安はたくさんありそうだったが、とても明るい返答に、私の方が小さくなった。

新しいチャレンジを展開される「サルワーレ」さまに刺激を受け自分の仕事をみなおした。

今日も一日、ありがとうごいました。

アダチマサシ。

午前3時のメール

朝6時。気温-1度。雪のち晴れ。最高気温8度くらい。春に近づき寒気の僅かな差で予報気温が異なってきた。

今朝は瀬戸内海に近い自宅の方が積雪が多かった。

午前3時前にボンヤリ目覚め、なかなか寝付けず布団の中で携帯で天気やニュースをチェックしているとFさんからメール着信。

「熱があるので今日は休ませて下さい」

今週の初めから仕事やプライベートのメールが多く、今日は無理をさせない方が良いと思ったので4時前に薄っすら雪が積もる道を農園へ向かった。

一日の段取りや雪の影響も心配だったのでメールの返信は後回しにし、コンビニで買ったドリップコーヒーを飲みながら今日の予定を確認。

運転中、早く起きて「メールに気付いて」とばかりに追伸が何度か入るが「寝たふり」をして、ゆっくり車を運転する。

気温がそれほど下がらなかったので路面凍結なく4時30分ころ吉部に着き、少し眠気でボンヤリして来たので吉部八幡宮にお参りして気持ちを入れ替えメール返信。

「早くからのメール助かりました。今日はゆっくり休んで下さい。今から仕事を始めます」

朝5時前だったので産卵体制に入った鶏も「ちょっと驚き顔」。何か事故があると予定が押すので「今日はFさんが休みなんでスミマセンねぇ」と小言を言いながら鶏舎を回る

湯気があがるタマゴを受け取りながらボツボツ7時まで2周ほど採卵。その後、選別パック詰めを少し済ませ、3回目の採卵。

土日祝日バスは吉部に出入りが少なくIさんは、いつもより30分遅い9時出勤。帰りも運行少な目で14時台を乗り過ごすと17時まで便がない。

彼女も給餌があり、たくさんの採卵を押し付けて配達に出ることは出来ないので、いつもより神経を使う一人仕事。

来週月曜日お届けするカステラの受け取り、今日の午後製造していただくタマゴも何とか無事に午前中に納品できた。

少し多めの作業が残る農園に戻ると運動場に張った防鳥ライン絡まったフクロウを父が「すまんのぉ」と誤りながら外していた。

作業を手伝い弱ったフクロウを鶏の捕鳥カゴに入れ、久しぶりに野鳥の会をお世話されている方に電話をする。

体力があれば日中も飛べるので「カゴのフタを開けて、もし飛べないようなら私が引き取ります」と有り難いお返事。

丁度、オシドリの生息観察で午後から小野湖をカウントしながら農園近くまで来られるようで。

Iさんを14時台のバスに載せられる作業の目処が着いたので、少々気がかりだったフクロウを見に行くと私が近づき慌ててカゴが弱々しく飛び出した。

飛び立った直後、上空から狙っていたカラスに突き落とされ隣接する大きな原っぱに墜落したのでホウキを持ってダッシュ助けに行く。

一気に5羽のカラスが群がり、上空では鳶がグルグルと旋回。危機一髪でフクロウを助け、着ていたジャンパーで背中から包んで、またカゴに戻し野鳥の会の方の引き取りを待つ。

ジャンバーで包んで脇に抱えるフクロウは首を一周させて私の顔を愛くるしく大きな目で見つめ可愛いかったが、どうしてやることも出来ないので保護してもらった。

長い作業を終え、Fさん宅を家庭訪問し、吉部八幡宮の祖霊舎にカステラをお供えして、いつもの配達をしながら自宅に戻る。

今日は長い一日でしたが、無事終えることができました。ありがとうございます。

あだちまさし。

立春朝搾り

朝6時。気温0度。くもりの晴れ。最高気温7度。

夜明け前、採卵を少し前倒しにして配達に出かける。Fさんの出勤が少し遅く、少々気持ちが重たい荷積み作業。

昨年から父が、井上酒店さまが力を入れて販売される縁起酒「五橋立春絞り」のお手伝いをはじめ、今年は私も微力ながら協力させていただいた。

井上店主が究極のしぼりたてを岩国から運んで下さり、わが農園も緊張しながら毎年好評の絞りたての日本酒をお届けする。

タマゴと貴重な日本酒を満載した車は「ワレモノ注意」の塊で、いつもより慎重な運転を心がけ「グルッ」と、小野田市内を一周する。

「民族の酒・日本酒の伝統を守り、良質で旨い酒を愛飲家にお届けしよう」

そんな思いから発足された「日本名門酒会」で「良酒」を届ける労力を惜しまない井上店主には心通じるところがある。

立春の早朝、蔵元に地域の酒屋が集い、神事をした後、ラベル張りをボランティアで手伝って店頭に並ぶ「縁起酒」

夕方、直売所に2月5日に4本受け取られたお客さまから

「驚くほど美味しくて、チビチビ飲んでます。こんなことならプレゼントするんじゃなかった」と悦びの声。

冷で「グッ」飲むのが美味しいらしい。

井上店主から販売協力のお礼で一本プレゼント頂いていた「縁起酒」を、配達完了の安堵とともに冷蔵庫に入れた。

飲みたくて堪らないが、できるだけ「縁起」をかつげる日に潤おしたい。

今日も一日ありがとうございました。

あだちまさし。

25年前の今日

朝6時。気温4度。曇り。最高気温7度。鶏舎の中での仕事中、汗をかく。

昨日、予定していた飼料の入荷が運送会社の都合で一日遅れた。Iさんの作業に大変負担がかかる一日になった。

給餌をしたくても貯蓄タンクに餌がなく、鶏舎内の餌箱はグングン空になる。11時ころから650キロの飼料を彼女が運び、昼休みをまたいで続きの作業。

ちょっとした手違いで通常より多い力仕事をこなした彼女のノートに「おつかれさま。ありがとう」と書き添えて市内の配達へ出た。

昨日の夕方、運転中に島原でお世話になったスガさんから短いメールが着信。

「25年前の1992年2月7日。あなたと初めて会いました。お互いおっさんになりました。体に気をつけながらがんばりましょう」

25年前の2月。私は高校3年。卒業前だが推薦入試で大学受験したが失敗し、卒業後の進路も決まっていなかった。

雲仙普賢岳の噴火で島原とご縁ができ、無認可の作業所、福祉工場で体験実習をすることになり、その工場長がスガさん。

何か大きな夢があったわけでない高校卒業前の私を現場で指導してくださった。

その初めての出会いが25年前の2月7日。普賢岳の噴火から、さほど時間が経っていなかったので島原の街並みは火山灰でグレーだった。

どんな自分になりたいか不安や憤りを感じていた18歳の自分。

障害がある人と共に汗を流す工場に初めて入った時、目に飛び込んだのは

「生きる喜びを、生きぬく力を」

真っ白い大きな用紙にクセのある力強い筆で書かれた職場のモットー。かなり心に響いた。

その後、2年ほど親のスネカジリで広島で学生生活を送り、スガさんにお願いして、私も島原育成会の仲間に加えてもらった。

収入や待遇で世間と比べると、・・というか比べることすらなかった、あの頃。

後に聞いた話だが、25年前の今日、スガさん第一子「太陽くん」が死産し、育成会の大きな願いであった「松光学園」の認可がおりた日でもある。

ありがたい節目のメールに、どんなに忙しくても「心は豊か」に生きていきたいと思いなおした。

あだちまさし。

自画自賛おでん

朝6時。気温5度。雨。最高気温11度。昨日に引き続き穏やかな一日。

ただ、この先、冷え込みが厳しそうなので恵みの雨であった。

採卵を手伝い、黙々とお客さまにお届けするタマゴを選別、パック詰めの日曜日。

午前の採卵を終え、10時半からFさん餌入れ。お互いに今朝の仕事はじめが遅れたので30分ほど仕事が押していた。

11時すぎ、作業場の戸を開け「ギブ」とFさん一言。

ここ数日、過ごしやすい気候が続いたので、鶏の餌を食べる量が増えている。正午まで給餌が終えられそうになくの「ギブ」

20分ほど給餌の手伝いをして、彼に昼休みをとらせた。

今日は配達もなく、日曜日なので明日の夕食の「おでん」を台所で仕込む。

お客さまから立派な大根をいただいたので。

我が家で一番大きな鍋に水を注ぎ、出し昆布を入れ、大根の皮をむき、煮崩れしないよう面とりをする。

下ごしらえした大根を米の研ぎ汁で下茹でしながら、特売で購入した手羽元を下茹でし、軽くフライパンで焼色をつけて大なべに投入。

生芋こんにゃくを三角に切り、下茹。ゆで卵をつくり、順々に大きな鍋に入れていく。

30分ほどグラグラした大根と、厚揚げ、がんも。巾着。ちくわ。はんぺん。

子供たちが喜んで食べてくると嬉しいが・・・

まぁ、そうなることを祈りながらの台所。

あだちまさし。

さらに東へ

朝6時。気温2度。晴れ。最高気温13度。穏やかな冬の一日。今日は立春。

昨日は仕事を終えるのが遅くなったが、夜遅くにFさんから「明日は僕にお任せ下さい」とのこと

どんな風の吹き回しか分からなかったが、嬉しいメールが届いたので有り難く感謝の返信をしておいた。

昨年に続き、2回目のオリジナルカステラのご注文をいただき、来週から小川蜜カスさまで製造していただくので、本日、原料として使用するタマゴを納入。

年末に何度も足を運んだ店内で社長さまと手短に打ち合わせをさせていただく。受注数に使用するタマゴの量の確認。あと製造予定と受け取り日。

昨日、県内の瀬戸内側を東へ向かうコースで、もう少し東へ車で走った。

昨年、配達希望でご注文いただいたが、配達でお届けするお客さまで、一番、東に位置するお宅から、さらに車で15分かかるとのことで申し訳なかったがお断りし、

今までお届けしている下松市内のお客さまのお知り合いと分かったので、そこで中継することでタマゴを定期購入していただてきた。

会員制テニスクラブを運営されていることはお聞きしていただが、配達に所要する時間と生産のバランスを考えて、多くの注文をお取りまとめ頂いてもリクエストに答える自信がなかった。

昨年末に「今年は美味しいタマゴに出会えて良かった」と丁寧な心に浸みるメールまで頂き少し気になるお客さま。

今年に入り、クラブ会員で5、6人希望者があるので配達をしてもらいたい。と再度ご依頼を受けた。

生産の伸び幅、前後の曜日にスポットで受注を受けるお客さまの注文の増減、あと、車を走らせる私の負担。

少し時間を頂き考えたが、春先に向け条件が整いそうなので配達させていただく旨をお客さまにお伝えし、昨日、クラブ会員に配っていただく販促チラシをお届けしてきた。

県内、一番「東」の配達先から約8キロ。往復でかかる時間20分。

再来週から、さらに東へ向けて走る。

熱心にテニスクラブ会員や知人にお勧めいただいている様子も電話越しに心に響く。

少々、距離はあるがご理解ある良いお客さまとご縁が増えそうなので「グッ」下腹に力が入る。

今日も一日ありがとうございます。

あだちまさし。

アラタキ営業所

朝6時。気温3度。雨。最高気温10度。久しぶりに凍結の心配なしの朝。

連日、凍結防止の排水をしたため井戸の水量が減少し、今日の雨が見込みどおりでない場合は「灌水ポンプ」で散水しようと昨日、混合燃料を3リットルつくり準備はしていたが、9時前からまとまった雨の恵みをいただく。

気温は3月並みだったが、日差しなく作業場寒し。昨夜、女房床屋で散髪したので頭も寒く「すぅーすぅー」した。

Fさんが鶏舎からドンドンたまごを運んで来るが、寒さで作業が追いつかず、昼前にストーブのスイッチを入れる。

鼻の奥が熱く、風邪かもしれないと心に力を入れながら仕事をした。

昼食を終えたFさんが、私の斜め前、いつものようにダルマストーブの脇に座り「タマゴを4パックお願いします」と1300円差し出した。

彼が近所からタマゴの注文を受けると、何か私も少し嬉しくなる。

タマゴの売り上げ云々より、在宅が長かった彼がココで仕事をしていることが近所の皆さまに認められていることが嬉しいのである。

おつりの20円を渡しながら「今日の注文はカメヤマさん?それともナカハタのおばちゃんかね?」と尋ねたところ

「いんにゃ。きのう近所のおばちゃんが家にタマゴを買いに来たけど、タマゴが家になかって迷惑かけたから」

「家はタマゴ屋みたいなもんじゃからタマゴがなくて近所の人に迷惑をかけるといけんから4パックほど家に置いとく」

と続けた。

話をよく聞いてみると、近所に新しいお客さまが増えたらしい。

「Fさんの家は、しんあい農園荒滝営業所じゃねぇ」と冗談を返すと、クスッと笑みが漏れた。

代金の受け取りが少し気になり、きちんと集金ができるてるか聞いたところ

「一パック300円もらいよる」と平気で返事をするので、もう20円貰うよう強く話したが

「お世話になっちょるから、これでエエ」とバッサリ。

しんあい農園荒滝営業所は店主の「男気」で、少しずつだがファンが増えている。

あだちまさし。

(-.-)Zzz・・・・

朝6時。−1度。晴れ。最高気温10度。ただ朝3時−3度を記録していた。

土曜日は直売所へのお客さまが多く、朝からタマゴのパック詰めが忙しいので、昨夜は凍結事故のないよう少し多めの凍結防止排水をした。

夜が明ける時間が、もっとも冷え込む。

井戸の水量も気がかりで、タマゴが先か、水を止めるのが先かでバタバタ鶏舎を周る。

鶏は日長で四季を感じので、日長の適正管理が産卵に大きく影響する。

冬至も過ぎたが、思い描く産卵状況になかったことと、この冬の冷え込み方が例年と違ったこともあり、朝の点灯時間を緩めることに多少躊躇があった。

今週、鶏舎の中で「居眠り」をしている鶏が多少、目についたが、「もう少し辛抱してくれ」と鶏の頭を叩きながらの採卵。

今朝は予報を下まわるほどの気温低下がなく、凍結事故もなかった。

先月入った若鶏もエンジン全開の産卵に達したことと、明日からは早朝の冷え込みが穏やかになりそうので、点灯時間を二段階一気に下げた。

春先には、よく鶏の悪い癖が出る。

今年は、鶏舎内での事故が起こらないよう、

自分に出来ることはして、天候を予測しながら、あとは「鶏さん」の力を充分発揮できる環境をつくるのが私の仕事。

今日も一日おかげいただきました。

きっと、そうだと信じて・・・

あだちまさし

凍結破裂

朝6時。気温−3度。晴れ。最高気温8度。朝4時の最低気温−5度。放射冷却で日の出時間に急激に気温が下がり大霜。

強い寒気は今日で山を越えたと思う。ただ、ここ数日、予報気温を下回る寒さで鶏舎の飲水の凍結がひどかった。

予報気温が−5度を越えると雨戸を全部閉めて防寒体制に入るが、予報気温は−3〜4度。

夜空も曇りという予報だったので凍結防止の排水のみで対応したが、昨日は排水したにもかかわらず、チョロチョロ流れる水が排水口から凍結し、久しぶりに塩ビパイプが破裂した。

昨日、配達中にFさんから破損の連絡あり、農園に帰ってからの仕事もあるが、二人で水まわりの補修。

夕方、排水口の水量を確認に行った際、わずかな水漏れを見つけたが、日没近く、応急処置で対応し、今日も二人で水まわり補修。

農園でFさんが働きはじめて5年を経過したが、凍結防止の排水をした上での破裂は今回が初めての経験だった思う。

水が飲めない鶏がざわつき、凍結した水で膨張破裂した送水パイプからは水があふれ出る。

経験が浅かったころ、鶏の欲求を満たしてやりたい気持ちと、水漏れを早く処置したい気持ちが「焦り」となり、慌てて継ぎ合わせたパイプが不完全で何度もやり直した苦い思い出がある。

昨日と今日、彼を助手にし、自分の焦る気持ちは「グッ」と抑えつつ、破損の箇所を確認、補修の手順を見せながら、ゆっくりと二人で補修作業をこなした。

年明けから思い描いた生産ペースに届かず、天候のせいだと言い訳しながら来たが、この一週間、自分自身が作業を見直す意味で鶏舎に入る回数を増やした。

少し糸口が見え、今週火曜日くらいから生産が上がりはじめた。

そんな試行錯誤の中、昨年の手帳を開くと「1月23日〜25日。大雪。最低気温−6度」

昨年の極寒と大雪で低温に神経を使い、積雪の中作業をした。今までの、多くの失敗したことを思い出しながら、

今日一日に感謝した。ありがとうございます。

あだちまさし。

冷えました

朝6時。気温0度。くもり、粉雪、晴れ、雨の急がし天気。最高気温4度。最低気温-3度。

昨日の積雪は足の踝(くるぶし)程度だった。正午前には雪溶けしたが、日当たりの悪い場所は乾燥せず。

今朝の路面はなかなかのピカピカ具合で、この冬はじめての緊張運転。

寒気に注意していた鶏舎の凍結防止排水だったが、数箇所ほど完全に凍結した。

凍結した鶏舎に入ると、鶏がまとわり着き水分を催促する。気温は緩やかに上昇したので大きな難はなく。

農園での仕事を終え、予定どおりの配達を済ます。

小野田市西部の月曜日に毎週お伺いするお客さまの勝手口で、いつもの「おかっぱアタマ」の幼児と対面。

何か子育てに「思い」にあることは、以前から感じているが、一歩踏み込む時間と勇気がなくのお付き合い。

今日の「おかっぱアタマ」は手作りの「ふんどし」でお迎えであった。

「将来が楽しみですねぇ」と談笑し、私より若いお母さまの背中を押した。

あだちまさし。

明日は積雪予報

朝6時。気温1度。くもりのち晴れ。最高気温3度。急激な冷え込みなく鶏舎の飲水凍結は心配ないが、冷たい風が終日強く、空が低く重たい一日。

早朝からFさんが採卵を頑張ってくれ、省エネ仕事で一日をスタートさせてもらった。

年が明けて二週間たち隔週お届けのお客さまとも全て新年のご挨拶を済ませた。

年末年始にかけ、農園の作業場は交代勤務。毎年、この時期かなり疲労が溜まる。ホッと息を抜くことができない期間が約一ヶ月。

気の緩みが大きな事故やミスに繋がらないか疲れた体に鞭をうつ寒い時期。

今日は、大切な友人と母方の祖母の「命日」。もう一段、心に新年を入れる。

明日は積雪予報。凍結防止の排水や積雪予防の対策、積雪時に停電がよくあるので発電機の調子を確かめ燃料を注ぎ足した。

今日も無事終え、また明日。

厳しい寒さの仕事になると思うが、明日が迎えられることに感謝。

あだちまさし。

寒たまご

朝6時。気温2度。くもり。最高気温6度。早朝の冷え込みは数日前の予報からすると厳しくないが、日照少なく冷たい風。

これから週末にかけ厳しい寒さの予報。今日、夜の北風を避けるため鶏舎の雨戸を一部閉めた。この冬初めて。

鳥インフルエンザのニュースが多い事もあって、お客さまから様々な質問や、温かい励ましの言葉をいただくが、鶏たちは元気いっぱい。

秋口からしっかり脂肪を溜め込んだ体の上には羽根で覆われているから。この羽根を脱ぐことが出来ない真夏の体力低下に比べると鶏の健康状態はすこぶる良い。

寒さは厳しいが日に日に伸びる日照時間に、鶏のリズムはぐんぐん春へ向かっていく。

今は「寒中」。

暦の上で、小寒から節分までの一年で最も寒いと言われる時期。

昔から「寒卵」と俳句の季語にあるように、寒さが一番厳しい今がタマゴの旬。

体力を維持するため充分に栄養をとり、寒さに耐えながら産み落とすタマゴは滋養が高いと昔から言われている。

寒さで少し生産は落ちたが、先月末に入った若鶏が力を絞って産卵をぼつぼつはじめた。

温かい部屋で仕事をしながら、寒さに耐える鶏を想像すると少し心が痛むが、明日も元気に産卵してくれることを願うのみ。

今日も一日、ありがとうございます。

あだちまさし。

おみやげありがとう

朝6時。気温3度。晴れ。最高気温12度。3月なみの穏やかな一日。

採卵をFさんにお願いし、小野田の配達へ出かけた。

3日休みだったIさんも今日から仕事始め。選別のパートさんも今日から。

朝は挨拶することなくだったが、配達から帰った昼すぎに新年の挨拶をして、自分の持ち場へつく。

Iさんは元日に三社参りのバスツアーが恒例行事。家族5人と叔母さん家族、あとお婆ちゃんで賑やかに大宰府天満宮へバスで出かける。

初出勤は農園で働くみんなのおみやげを持参。誰が何をもらったか聞いたことはないが、今年、我が家が頂いたのは「八女抹茶ばうむくへん」。

売り場で彼女が真剣で商品を選ぶ姿が想像できる。交換ノートにお礼を書いておいた。

少々、体が重い一日の始まりだったが、先月、グリーンコープさまから私どものタマゴに引越して下ったお客さまから、先月分の代金とともに嬉しい手紙が添えられていた。

「おめでとうございます。

おいしいたまごに、であえて とてもうれしいです。

本年も又どうぞよろしくお願いしたします。」

こちらこそ、ありがとうございます。

あだちまさし。

リトル釜山で家族サービス

朝6時。気温3度。晴れ。最高気温11度。一月とは思えない温かく穏やかな日差し。終日、作業場のシャッターを開けて仕事をした。

年始の二人作業三日目。昨日はかなりペースを上げて仕事をしたので、Fさんの採卵をいつも多めに手伝うつもりで仕事を始める。

7時前に鶏舎の中でメール着信。Fさんから「寝坊しました。ごめんなさい」

彼の寝坊は想定外だったが、それなりに仕事は進めていたので心にゆとりもあった。正月前に2連休してもらったが、正月から3日間の仕事は胆力がいる。

7時半前に寝起きのまま出勤してきた彼に、笑顔で挨拶し、少し時間をとって、言葉をお互いゆっくり投げた。

毎年、唐戸魚市場さまや浪花さまに「仕事始め」に社員さんやお客さまへ配られるタマゴを大量にご注文をいただく。

年末年始にタマゴの在庫が増えないように温かいご配慮からの発注である。

一昨日、昨日と2日掛かりでご注文いただいたタマゴを年始の挨拶状とともにパック詰めさせていただいた。

両親が早朝から軽ワゴン満載のタマゴを積んで下関に出発し、お客さまの温かいお気持ちと、高齢にさしかかりつつある両親に配達をお願いすることに心が痛む。

年末年始、曜日を忘れがちだが昨日は「月曜日」

毎週月、金曜日で「下関大丸フレッシュワンさま」へタマゴをお届けしているが、商品を中継してくださる青果中卸「田中青果さま」が正月休み。

売り場は休みなしなので、タマゴのリクエストはある。盆正月は宅配便を使うことがあるが「1月2日は直接売り場へお届けします」とお約束していた。

月曜日はタマゴ直売所が定休日、予約受け取りのお客さまがないので、下関で家庭サービスをしたいと少し下心もあった。

農園の仕事と、いつもの小野田市内西部の配達を終えて、一旦、自宅へ帰り、しばらく会っていない長男以外の家族とタマゴを乗せて下関へ車を飛ばした。

初売りで出入りが込み合う夕方の四階立体駐車場へ車を止め、子供と家内はシーモール。私はタマゴを抱えて大丸へ。

人がごった返すデパ地下を両手タマゴで掻き分けながら、生鮮売り場で声を張り上げている店長さまの声をたよりに。

電話は頻繁にあるが、一年ぶりに店長さまと顔を合わせ、12月30日に並べたタマゴが完売している店頭を前に少しだけご挨拶と近況を交わさせていただた。

仕事を終え、家族と合流。次男は「トレーナー」、長女は高校入学してから使う「弁当箱」を購入していた。

中学生になると初めての「シーモール」も少し物足りないようである。

正月なので少し奮発して下関のリトル釜山「グリーンモール」の「やすもり本店」で夕食。20年ぶりに「とんちゃん鍋」を食べ、閉館寸前の海峡夢タワーから門司港と下関市街の夜景を眺め、赤間神宮へ参拝して帰る。

充実した年末年始。明日からタマゴも通常どおり。

無事に新しい年を迎えられたこと心からお礼申し上げます。

あだちまさし。

スタート

朝6時。気温0度。晴れ。最高気温10度。穏やかな晴天で新年をスタートさせた。

出勤前、吉部八幡宮さまへ参拝。

昨年のお礼と今年の願いをし、格式ある境内で一人で贅沢な初詣をさせていただいた。

犬の散歩に出かけるイサオさんに、今年はじめの新年のご挨拶。良いタイミングでお話でき、おかげいただきました。

鶏舎に入り、鶏にも挨拶しながら。

夜明けごろ、Fさんが出勤し、作業場で新年の挨拶を交わし、2日休みだった彼に鶏舎の状況を伝え、自分の仕事をはじめる。

機械を使っての二人作業の際、いつもながらだが、休日の様子や、家庭のことを聞きながら手を動かす。

同居している甥っ子の「まぁくん」に「お年玉」をいくら包むか尋ねたところ。

「今年はやらん」と即答。

手を動かしながら理由を尋ねると「12月に自分のテレビを買い換えたから」とのこと。

「すごいねぇ。大きなテレビじゃろう。いくらじゃった?」と言葉を投げる。

「・・・35インチで5万円」と。

「例のDVDも大迫力で羨ましいねぇ」と私が話を振り、彼が頭を掻きながら

「・・・まぁ」と男の笑顔でボソボソ返事。

今年も一年、よろしくお願いしますの二人タマゴリレーで元日の仕事を終えた。

今年は曜日の配列から、日曜日に個人宅への発送を集中させている都合上、出荷や在庫管理の悩みが少ない正月だった。

お客さまに支えらて、鶏と共に、一緒に汗を流してくれる仲間に感謝を心から感じる元日。

今年も、どうそお引き立てのほどよろしくお願いいたします。

あだちまさし。

今日なんです

朝6時。気温1度。くもり。最高気温6度。日差しなく冬を感じた一日。

仕事納めお客さまが多く、配達日を多少前後させてもらい何とか年内、タマゴのお届けの目処がついた。

農園では、いつも通りの時間が流れるが街中の忙しさは今日がピークといった感じ。

明日は雛の入荷があるので、Fさんが受け入れ作業を時間をかけてしてくれた。

今年も一年間、鶏と彼のバランスを取りながらだったが、四季のリズムをよく理解してくれている彼には心から感謝する。

今日は長女の15回目の誕生日。

クリスマスと正月に挟まれ世間も大変賑やか。おまけに「タマゴ屋」に産まれた彼女。この時期のバタバタ具合は例年ハンパないのである。

とかく辛抱させることが多い長女の誕生日。時間は遅くなったが、これから手巻き寿司。

今日の配達先に、子供たちがお世話になった保育園があり、ちょうど受け取りをされたのが副園長で、長女の年長クラス担任の先生。

「もえちゃんも今年、受験生じゃけど私は安心してます」

卒園して何年も経つのに娘を記憶にとどめて下さっていることに心から感謝した。

その上、

「確か、年末の一番忙しい時期が誕生日やったよねぇ」との言葉。

「今日なんです」とお答えし、嬉しさで鳥肌を立てながらお礼を申しあげた。

たくさんの方にお心遣いいただき、今年も終わりがみえました。

心からお礼申し上げます。

あだちまさし。

少し前から

朝6時。気温2度。晴れ。最高気温13度。穏やかな気候のクリスマス。

朝一番、小野田からの初めてのお客さまご夫婦。「同僚の、吉部のヤマモトさんからココのタマゴが美味しいと聞きまして・・・」

ヤマモトさんに何人か心あり、ご主人から話を聞かせてもらうが、なかなか顔を思い出せなく。

私の存知あげないかもしれないヤマモトさんが職場に話題にして下さり、わざわざ来園されたお客さまに接し、感謝するとともに、少し身が引き締まる思いがした。

昨日のこと。

土曜日、夕方の配達は少しオーバーワーク気味だが、ご予約と生産のバランスをとるため毎週藤山方面へ走る。

文京台の団地に、開園当初から多くのお客さまを取りまとめて頂いているお客さまがあるので。

7軒ほど配達するが、3年前から配達しているお客さまと「少しだけ距離」があると毎週感じていた。

小柄な奥さまが玄関先でタマゴを受け取って頂くのだが、何か少し距離があるというか・・・。

不在の際などは、こちらが恐縮するほど丁寧な電話がかかる方なので、タマゴや私の対応にそれほど問題があるとは深く考えないことにしていた。

来週の配達が「大晦日」という事もあり、少し私の事情を話しながらのタマゴの受け渡しの際、玄関先で少しギコチナイ空気になる。

何となくお互い顔を見合わせた時、奥さまの方から

「実は右耳が聞こえづらいんです」と初めて聞いた。

今日、Fさんとの二人作業をしながら、今まで配達に伺った際の奥さまの表情や、耳を傾ける仕草を思い浮かべながら、

いつもどおりの話し方や、お客さまへの対応は間違っていなかったが、来週からは、少し前の左側から丁寧にお話するようにしたい。

今日も、一日ありがとうございます。

あだちまさし。

安堵

朝6時。気温15度。雨。いつも通りの服装で仕事を始め、汗をかいたので一枚脱ぐ。

昨夜、中一次男が発熱した。学級の様子を聞くと、おそらく「インフルエンザ」。今朝、家内が病院に連れて行き、それと「確定」

中学校に入学し、何かと悪態をつきながらも、部活、学校生活と休み無く頑張っていたので少し休養。

9月末に足の指を疲労骨折し、先日、練習に復帰したばかりで、冬休みの遠征に向けて自主練をしていた矢先。

日々、練習を積み重ねるチームメイトに焦りを感じるだろうが、ここはメンタルの鍛え時、しっかり辛抱して丈夫な体をつくる努力をしてほしい。

12月に入って宣伝し、ご注文いただいた「カステラ」の製造、配達の目処が付いた。

夕方、小川蜜カス本舗さまで商品の受け取りをして、現場の仕事を終えられた小川社長と少し話をした。

20日間ほど、店舗に原料のタマゴの納品、商品の受け取りで通い詰め、店先や電話で何度も打ち合わせさせていただきながら、色々な勉強をさせていただいた。

この一週間、無理ばかりお願いしたが、今日の会話の安堵感は心地よかった。

創業100年、宇部市民から愛される「カステラ」を焼き続けてこられた小川さまと少しだけ距離が近くなった気がした。

今日も一日ありがとうございます。

あだちまさし。

冬至

朝6時。雨。気温は確認せず。ただ12月にしては温かい。

今日は「冬至」 一年の間で昼が最も短く夜が最も長くなる日。

鶏は日長で季節を感じるので、日長が日に日に長くなるこの日が待ち遠しかった。

暦上では今日が境だが、実際のところ10日前ほど前から季節を先取りした鶏の産卵状況が上向き加減で安心する。

早くから予定していた鶏の出荷を今朝無事に済ませた。

Fさんとの二人作業。

繁忙期の処理場の都合が優先で、真っ暗な6時すぎに受け取りのトラックが来園し、運転手まで使いながら8時前には積み込みが終わった。

やれやれの一日。

先ほど、島原の義母から電話があり、久しぶりに声を聞いた。

「体の悪いとこはなかとね?」と尋ねると、最近、歯科に通っているとのこと。

孫と一緒に飴を食べたら、入れ歯が痛んだらしい。

私の両親、家内の両親にも親不孝な自分で申し訳ないが、島原言葉を電話越しに聞いて心にゆとりができた。

あだちまさし。

あんた、凄い手じゃね

朝6時。気温0度。晴れ。最高気温8度。大霜。夜中の最低気温−3度。

昨日、鶏の飲水の凍結防止で少しだけ排水をした。わずかの排水だったので排水口工付近は凍結していたが鶏舎の中は問題なし。

採卵しながらFさんと各鶏舎の凍結具合を確認する。

まだまだ冬は序の口なので、凍結は心配なかったが、水の流れが悪い箇所を見つけて、二人で詰まった箇所を改善。

寒い朝の水仕事はかなり堪えた。

作業場でパック詰めを少し済ませて、タマゴを積んで車を走らせる。

昨日、美東町の衣料品店へご希望の数量がお届けできなかったので残りを納品。

10時すぎだったので、いつもの店主の姿なく、留守番のおばあちゃんから代金を頂く。

代金を受け取る際、私の手のひらを見て

「あんた、すごい手じゃね」と一言。

私は自分の手を「すごい」と思ったことは一度もなく、男性にしては頼りない手のひらだと認識している。

昔から手の表裏にシワが多く、何となく頼りない手。

毎日、タマゴを触っているのでザラザラの皮膚と、タマゴのヒビを確認する時、右手、中指の先に力を入れるので指先が「丸」ではなく、平たい。

そんな私の手をさすったり、覗きこんだりのおばあちゃん。しばらく私の手をスリスリしながら

「あんたは頑張ちょる人じゃろう?よう仕事する働き者の手じゃねぇ」と語りかけられ

私の日常を見透かすような、やさしいく温かいおばあちゃんの突然の言葉に

うれしい気持ちと恥ずかしい気持ちが混ざり、少々切ない気持ちになりながら店を後にした。

小学生の頃、コタツで祖母がシワの多い私の手のひらを「大きなルーペ」よく覗いた。

祖母は「手相を見るのは自信がある」大きな事を言っていた。ただ、私の手相に関して何と言っていたか今はまったく記憶にない。

留守番のおばあちゃんにスリスリされ、懐かしい祖母のことを思い出し

今日は一日、何度も自分の手のひらを見つめなおしました。

ありがとうございます。

あだちまさし。

初雪ふりました

朝6時。気温2度。雨のち雪のち晴れ。最高気温4度。初雪。

自宅を出る時は雨だったが、秋吉台の予報が朝6時雪4センチと出ていたので、いつもよりアクセルを踏み込んだ。

雨が雪に変わるのが、善和からか、万倉に入ってからか心配で真っ暗の中、フロントガラスにベショベショあたるミゾレの中、車を飛ばした。

農園に着いた時は、かなり重たいミゾレ。明るくなるにつれ水分をたっぷり含んだ雪になった。

作業場で仕事をしていると、鶏舎から戻ったFさんが癇癪をおこす。癇癪という表現が正しいがどうか分からないが、

機嫌の良い時に「兄さん、時々ジラを言ってすみません」と断るので私は癇癪と理解している。

今日は雨交じりの重たい雪。Iさんは出勤してくるが「給餌」ができるか心配。

一応、前日に打ち合わせはしておいたが、昼までの作業を考えると、この季節の朝8時前、誰もが一番、気がテンパル時間ある。

路面状況も気になり、農園から帰った後の仕事を済ませ、暗くなった混雑する市内中心部を配達して回ることを考えると怒鳴りつけたい気分だったが、

大きく深呼吸し、彼の話に耳を傾けた。

私が慌しく配達に出掛ける朝、ここ一年半ぐらい。早朝の二人仕事をしながら、深く心に溜めた思い彼は爆発させる。ウンウンと肯定しながら聞き、具体的に彼が心配している事柄をゆっくり探してみる。

彼なりの不満もたくさん聞いた。私の思いも少しは伝えたが、その「ほんの少し」。だが、気持ちが前を向いた時に120%の力で成し遂げる力は持っている彼を私は知っている。

私の不在時、Fさんが急な天候不順によって、Iさんの仕事を変更する指示を出したり、選別作業のパートさんを使うことも苦手なのは承知の上で配達に出掛けている。

ただ、私と同じか、もしくは、それ以上か、鶏のリズムを深く理解しているのは彼なのである。

一応、私が農園の社長だと彼の頭の中では認識しているが、心の中では私は「兄さん」であり、父は「親父さん」。

私たちと共に鶏を大事にしてくれ、兄さんとか親父さんと心の中で思う彼には、もっと心から寄り添い感謝しなければと思う。

あだちまさし。

プーチン大統領来日

朝、6時。気温3度。くもり時々雨。最高気温6度。気温を一階段さげる雨。今日からフリースをやめ、薄いダウンジャケットに着替える。

夜がまだ明けない自宅近くの「山口宇部無料道路」の出入り口で交通規制。事故だと思いゆっくり通過、機動隊がバリケードを設置中。

今日はプーチン大統領が来日。宇部空港へ着陸し、大谷山荘まで陸路「長門市」まで。配達に影響しないようにと眠たい目をこすりながらアクセルを踏む。

今年も残り半月。いつものように慌しく発注受注調整をする。

飼料会社からは「一方的」に受注確認。以前は、もう少し弾力ある注文が出来ていた。餌を切らすわけいかなし、ストックできる量も決まっている。

明日からの寒気が心配。寒さに耐えて産卵してくれているので体力の消耗も激しいであろう。鶏にしっかり体力つけて欲しいが色々と縛りが多いのが悩みの種。

気忙しいが何かを飛び越えて一日を進めることは出来ないので、一緒に働く皆さんには出来るだけ「いつもどおり」の仕事を進めてもらう。

堆肥の搬出も、週末に農家さんが2人受け取りに来園してもらう予定をつける。

農園の仕事を終え配達に出ると2号線とプーチン大統領が通過する道に交わる所は未だ厳戒態勢。

信号待ちで携帯ニュースを確認するとロシア出発時間が遅れ到着時間未定の記事を目にしながら、機動隊や警察官が検問する道路を避けて宇部市内へ向かう。

190号線と宇部空港から山口方面へ抜ける山口宇部道路が交わる大沢交差点で今まで経験したことない渋滞に巻き込まれ、江頭付近から徐行運転だったが、交差点手前で完全に車の流れが止まった。

あと5台というところの17時前。曇り空の上空ではヘリコプターが大きな音を立てて飛び回り、交差点の向こうからは街宣車で大きな声で「北方領土ナントカ」と不気味なうなり声が聞こえる。

20分ほどで規制解除。急ぎ足で配達をしながら「小川蜜カスさま」へ最終打ち合わせと商品の受け取りへ。

急な企画で無理をお願いした小川社長さまに頭を下げながら、最終的な受注数を伝え、私どもの希望する受け取り期日を伝える。

カステラ一枚から何本の商品が出来、製造にかかる時間、一枚あたりに使うタマゴの数を何度もお聞きしていた。

この時期だけ、鶏に「今日から年末まで2個ずつ産んで下さい」とも言えず、農園の生産量の範囲内で先週末からタマゴを計量しながら納品してきた。

来週月曜日からのお届け分の目処がたつ。

まだまだ短い期間での仕事が山積みだが笑顔で正月が迎えられるような気がする。

今日も一日ありがとうございました。

あだちまさし。

子供が喜ぶ春菊

朝6時。気温2度。晴れ。最高気温10度。寝不足と二日酔いで少々辛いFさんとの二人仕事の日曜日。

昨夜、農園泊まりだったので、万倉で農業を営む「栽培屋さと」の佐藤さんと「豚しゃぶ」をした。

19時。吉部でしか買えない重岡さんの手作り豆腐を昆布と一緒に鍋にかけ、二人で川沿いを犬の散歩。

部屋にもどるとアツアツの湯豆腐ができあがっていて、二人でフゥフゥ言いながら丁寧に手作りされた豆腐に舌鼓をうつ。

次に、私が行き着けの新天町レッドキャベツで買った鹿児島産豚ロースをシャブシャブハして小腹を落ち着かせて

佐藤さん自慢の「子供が喜ぶ春菊」を思う存分、喜びと共に胃袋にどんどん入れる。

何か特別な栽培方法があるかは分からないが、アクがなく爽やかな風味の春菊は後を引く。おまけに茎まで美味しい。

農園の鶏糞堆肥を使って土壌を作り、日々、作物と向き合っている彼の自慢話を聞きながら食べるので、直のこと美味しいのである。

豚バラは、彼が作った水菜とともにシャキシャキ感覚を楽しみながら。

豚と野菜の美味しさが詰まったスープに冷たいご飯を入れ、10日ほど前から産卵をはじめた「初うみたまご」を二つ溶き加え雑炊を二人すすった。

大声をあげて笑ったり、深くため息をつきながら愚痴をこぼしたりする関係ではなく、いつもどおり等身大で日々の日常を楽しく交換した。

20年ほど前、宮崎県小林市で豚糞堆肥を使って有機栽培無農薬で野菜を生産されている馬場さんに大変お世話になった。

何度も、ご自宅で自慢の野菜を鍋でご馳走になった。やさしく、甘い野菜は鍋の中で溶けてしまうので、いつも急かされながら感動とともに口に運んだ記憶が懐かしい。

嬉しい時、悲しい時に酒に酔って電話を下さることが多かったが、今の自分と同じくらいの歳で他界された。

馬場さんは、私たちが鶏を飼い始めた時、鶏糞の発酵作業について色々とアドバイスして下った。

鶏糞堆肥を使って下さる農家さんが作った自慢の野菜で鍋を囲む姿を馬場さんに見せてあげたかった。

今日も一日ありがとうございます。

あだちまさし。

リズム

朝6時。気温6度。朝方、雨。のち晴れのち曇り。最高気温13度。

例年どおりの12月。どんどんスケジュールが埋まっていく。年末の日没が特に早い時期、心のコントロールが難しい。

ただ、鶏たちは、いつもマイペース。

これから寒さが厳しくなる季節。少しずつ鳥インフルエンザ報道や、家畜保健所からの発生事例ファックスも増える。

朝は採卵で鶏舎に入り、仕事を前倒しに済ませて配達に出掛ける。

採卵しながら、夜の寒さに耐えて産卵している鶏の体調を確認できると、何かと忙しい年末、少しだけ「心のゆとり」ができる。

何かと気忙しく配達する金曜日。

先日、周南市の美術館近くの手作りお弁当屋「食堂リズムさま」よりお問い合わせいただきタマゴをお届けさせていただいた。

無農薬玄米おむすび、たまご焼き、新鮮野菜を使ったランチボックスを週3で販売されている。

小さなキッチンで作られるランチボックスは、素材にこだわり、玄米食を好まれるお客さまには好評らしい。

玄米と野菜が中心のお弁当なので、今のところ「じゃこ」ぐらいしか使わないとおっしゃっていたが、今までこだわっって使っていたタマゴを、私たちの農園に切り替えて下さりそうな感触があり嬉しかった。

周南市の中心で、好きを仕事にされているお弁当屋さんとご縁ができ、感謝です。

あだちまさし

どんぐりを植える人

朝6時。気温5度。晴れ。最高気温13度。12月にしては、心地よい一日。

一昨日の朝は今年三度目の「大霜」で手先や背筋が凍るような朝だったが、今朝は霧に包まれ湿度が高く穏やか。

月曜日の朝は寝起きから、少し愚痴も出て、日曜日に疲れた体を起こすのに時間がかかる。

鶏の産卵に押されながらの一人産卵仕事。

今朝は仕事の取り掛かりが遅かったので、体の痛い所がが気になったり、言葉が通じない鶏にあたったり・・・

そんな気持ちでの作業中、9時前ごろ、藤ヶ瀬のMさんが突然の来園で、鶏舎の中の私に声をかける。

「鶏糞堆肥が欲しいんじゃけど」

体も心も一杯一杯だったが、作業の手を手を止め、少し雑談を交わす。

自分のことを「ボク」と言われるMさんは60代半ば。角刈り頭の大きな体と多くを語らないお人柄。

楠消防署の署長を数年前に退かれ、今は「夢」だった農業を全力で取り組んでおられる。「ボク」から話し始められると、上から目線で話したくなる人も多いと思うが、

父と同じ年のMさんは「ボクは・・・」と言いながらの自然体だが、かなり見識が深い。

6年前に農園で大きな事故を起こした時に、常に私の心に寄り添って下った恩人でもある。

今日は堆肥のお礼にと、

昔から栽培されている「ゆず」、自家製の「ゆず味噌」。あと先週捕れた猪の脂身タップリの「ロース塊」。

こちらの方が恐縮した。

「最近どうですか?」と尋ねると、笑顔で「どんぐりの木をたくさん植えよる」とのこと。

椎茸の原木と、「炭」を焼くのに必要だから。と・・・

今年植えた「どんぐり」が原木になるまで「何年かかる」と尋ねたところ「30年」とキッパリ。

原木になる30年後は90歳オーバーでしょ。とか、猪の好物「どんぐり」を増やしてどうなるの?と頭に過ぎったが

60年以上、吉部で生活されている皆さんに教わることはあっても、口を挟むことはない。

「どんぐりの実」を里山へ放流??するような取り組みも知ってはいる。

山が荒れると実をつけ辛い状況の樹木も多くあるだろう。

何かそんなことを考えながら

あだちまさし